モロー反射は、赤ちゃんが生まれながらに持っている原始反射の一つです。
成長するにつれて自然と消えていくものですが、状況によっては保護者のサポートが必要になることもあります。
この記事では、モロー反射の特徴や消える時期、安心して向き合うための対処法について紹介します。
モロー反射とは?

モロー反射は原始反射の一つで、音や光、身体の動きなど外部からの刺激に反応し、両腕を大きく広げた後に抱きつくような動きが見られます。
まるで驚いたような仕草に見えるため、保護者は心配になることもあるかもしれませんが、赤ちゃんが無意識に示す正常な反応であり、神経系が発達している証拠です。
モロー反射は生後すぐから見られ、主に脳や神経系が成長する過程で自然に消えていきます。
この反応は赤ちゃんの成長過程で一時的に見られる重要なものであり、身体の発達状況の目安としても重要な役割を果たします。
モロー反射以外の原始反射
赤ちゃんにはモロー反射以外にも、さまざまな原始反射が見られます。
ここからは、モロー反射以外の原始反射を紹介します。
バビンスキー反射
バビンスキー反射は生後1〜2歳頃まで見られる原始反射で、足の裏をかかとから指先に向かって触ると、足の指が扇状に大きく開く反応です。
この反射は発達段階にある赤ちゃん特有の現象であり、乳幼児健診でも脊髄が適切に機能しているかのチェック項目にもなっています。
吸てつ反射
吸てつ反射は、口の中に乳首や指を入れると強く吸い付く反応のことです。
赤ちゃんが母乳やミルクを飲むために必要不可欠な本能的な動きで、生後5〜6ヶ月頃の離乳食開始時期に向けて徐々に弱まり、自分の意思で吸う動きへと移行していきます。
吸てつ反射は生きるための重要な役割を担っており、授乳をスムーズにするための大切なサポート反応です。
探索反射
探索反射は、赤ちゃんの口のまわりに触れると、その刺激の方向へ顔を向けて口を開く反応を指します。
授乳時に母乳や哺乳瓶を探しやすくするための仕組みであり、吸てつ反射と同じく栄養摂取に欠かせないものです。
生後4ヶ月頃から徐々に見られなくなり、赤ちゃん自身が目でものを追い、手でつかんで口に運ぶ行動へとつながっていきます。
歩行反射
歩行反射は、赤ちゃんの脇に手を入れて支えて足を床に着けて前傾させることで、1歩ずつ歩くような動作をする反応のことです。
新生児期はまだ歩ける状態ではないため、不思議に思うかもしれませんが、これも原始反射の一つです。
通常は生後2ヶ月頃まで見られます。将来の歩行動作に直結するものではありませんが、神経系や筋肉の発達が順調であることを示す反応です。
把握反射
把握反射は、赤ちゃんの手のひらに刺激を与えると、強く握りしめる反応です。
足の把握反射もあり、足の裏に刺激を与えると足の指を折り曲げる様子が見られます。
把握反射は手なら生後4〜6ヶ月、足なら生後10ヶ月頃で消え、自分の意思でものをつかんだり、歩いたりといった動作へとつながっていきます。
モロー反射はいつからいつまで?

モロー反射は、生後4ヶ月頃までによく見られます。
この反応は神経系が未発達な赤ちゃんにとって自然で正常なものであり、生後4ヶ月頃を過ぎると自然と消失していき、自分の意思で手足を動かせるようになっていきます。
ただし、モロー反射が見られない、反応の左右差が大きい場合、または1歳を過ぎても続いている場合は、発達の遅れや神経系の異常などが隠れている可能性があるため、小児科での相談を検討しましょう。
モロー反射の対処法

モロー反射は自然な現象ですが、反応が強すぎて赤ちゃんの睡眠の妨げになったり泣いてしまったりする場合があります。
そんなときは、以下のような工夫をして反応を和らげてあげましょう。
おくるみを使う
モロー反射によって身体がビクッとして目を覚ましてしまう場合には、おくるみで包んであげるのがおすすめです。
おくるみは赤ちゃんにお母さんのお腹の中にいたときのような安心感を与え、手や足の動きを適度に抑える効果が期待できます。
ただし、強く巻いたり、長時間包んだりすると血流を妨げる可能性があるため、優しく包んであげることが大切です。
落ち着いた空間を整える
前章でも紹介したように、モロー反射は音や強い光など、外部からの刺激によって引き起こされやすくなります。
そのため、寝かしつけるときは静かで落ち着いた環境を整えてあげることが有効です。
照明をやや暗めにして音を最小限に抑えるだけでも、赤ちゃんにとって心地良い環境になります。
また、規則正しい生活リズムを意識し、赤ちゃんがリラックスできるルーティンを作ってあげることも反射の軽減につながります。
抱っこの仕方を変える
赤ちゃんを急に抱き上げたり下ろしたりすると、モロー反射が出やすくなります。
そのため、抱っこするときはゆっくりとした動作を意識し、赤ちゃんの頭と身体をしっかり支えることが大切です。
抱っこの姿勢を工夫することで赤ちゃんの安心感が増し、反射が和らぐことがあります。
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赤ちゃんにとって五感を通じてさまざまな刺激を受けることは、心や身体の発達に良い影響を与えると言われています。
音や光、肌のふれあい、声かけなど、五感を刺激する経験は、赤ちゃんの情緒や知能の成長にも直結する大切な要素です。
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モロー反射は生後間もない赤ちゃんに見られる正常な反応

モロー反射は、赤ちゃんの神経や発達が順調に進んでいるサインであり、成長の過程で徐々に消えていきます。
消えていく時期は個人差がありますが、反応が強く出ている際は今回紹介したようにおくるみを使ったり環境を整えたりして、赤ちゃんにとって心地の良い状態を作ってあげましょう。
原始反射が見られる生後数ヶ月までの間は、五感を通してさまざまな刺激を受けて心と身体が成長する大切な時期です。
テアトルアカデミーのベビーコースは、親子で楽しみながら発達をサポートする環境が整っています。
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