幼児期における「イヤイヤ期」は、多くの保護者にとって悩ましい問題です。
子どもが何に対しても「イヤ!」と反発し、思い通りに進まない日々が続くと、対応に苦労する方も多いでしょう。
しかし、イヤイヤ期は子どもが成長するうえで重要な時期でもあります。
この記事では、イヤイヤ期がなぜ起きるのか、何歳から起きて何歳頃まで続くのか、また、イヤイヤ期の原因・対処法についても紹介します。
イヤイヤ期とはどのような時期?
イヤイヤ期とは「第一次反抗期」とも呼ばれ、何をしても「イヤ!」と反抗する傾向が強まる時期です。
具体的には、食事、着替え、遊びに関する指示や誘いかけに対して子どもの意思表示が増え、日常生活のさまざまな場面で反抗的な自己主張が強まります。
イヤイヤ期の子どもは、小さな不満や緊張を感じると泣き叫んだり、物を投げたり強い反応を示すことがあります。
しかし、これは自己表現が始まる時期でもあり、子どもの内面の成長に欠かせないステージでもあるのです。
イヤイヤ期は何歳から何歳まで?
イヤイヤ期が始まる時期は、一般的には1歳半頃から現れて2歳頃にピークを迎え、3歳頃になると落ち着いてくるとされています。
3歳頃になると子どもは言語能力が発達し、自分の感情を言葉で伝えられるようになるためです。
なお、イヤイヤ期が始まるタイミングや落ち着く時期には個人差があり、すべての子どもがイヤイヤ期を経験するわけではありません。
そのため、保護者はほかの家庭と比較したり必要以上に身構えたりせず、子どものペースに合わせて見守ることが大切です。
イヤイヤ期はなぜ起こる?
イヤイヤ期は単なる子どものわがままではなく、心や脳の発達において必要なプロセスです。イヤイヤ期が起こるのは、子どもの脳の発達や自己の芽生えに深く関係しています。
子どもは1歳半頃から自分に対する認識が発達しますが、人前で行動することへの照れや不安、自分の思い通りにならないことへの不満など、さまざまな感情を自分で処理しきれません。
これは感情を制御する脳の「前頭前野」の発達が不十分なためです。
また、子どもは1歳半頃から身体能力が発達し、動き回ったり手先を器用に動かせるようになったりします。
自立欲求が高まり、何でも「自分でやりたい」と自我が芽生える時期でもあるため、自分の欲求が妨げられると反抗する、癇癪を起こすなどの手段で自己主張するようになります。
イヤイヤ期は保護者にとって対応に苦労する時期です。しかし、子どもは自分の思いや欲求を主張し、受け入れてもらえる経験を重ねることで自己肯定感を高められます。
また、こうした経験を通して他者を受け入れることや周囲の人に興味を持ち自発的に行動するようになることにもつながるため、イヤイヤ期は子どもの成長にとって重要な意味を持つ時期です。
イヤイヤ期が起きた場合の対処法
イヤイヤ期の対応は、親にとって辛抱強さと子どもの成長への理解が求められる時期です。
精神的に辛いときもありますが、イヤイヤ期の子どもへの対応として以下の行動を取らないように注意しましょう。
- 無視
- 放置
- 突き放す
- 強く叱る
では、どのような対応を取ると良いのか、具体的に解説します。
ある程度はやりたいようにさせる
子どもが1人でやりたい、挑戦したいというときは、子どもに任せてある程度やらせてあげることが大切です。小さなことだとしても、自分の意思で実行できることで満足感を得られるでしょう。
最初からできないと決めつけてしまったり怒ったりすると、子どもが萎縮してしまうかもしれません。
また、子どもを抑制してしまうと、自分で判断して行動することや困ったときに助けを求められなくなる可能性があるため、時々子どものサポートをしながら「1人でできた」という体験を重ねていきましょう。
子どもに選択肢を与える
子どもが自己主張し反抗する理由には、反射的なもののほかにも保護者の指示への不満もあるかもしれません。
そのようなときは、「赤い服と青い服、どっちを着る?」というように、子どもに選択肢を与えると良いでしょう。自分で決める喜びを感じることで、素直に従ってくれる可能性があります。
先の予定を伝える
子どもが遊んでいるときにご飯を促すというように、急にやることを変えたり予告なく行動を始めると、子どもは不安や抵抗を感じてぐずってしまうことがあります。
そのため「遊びの続きはご飯の後にしよう」など、先の行動を伝えてあげるのがおすすめです。
子どもはその先に楽しいことが待っていると理解でき、スムーズに行動してくれるでしょう。
スキンシップを増やす
イヤイヤ期には、親の注意を引くために反抗したりいたずらしたりするケースも少なくありません。そういうときは、感情的にならず冷静に対処すると同時に、スキンシップを増やすことがおすすめです。
スキンシップを取って親の愛情を伝えることで子どもの不安が減り、大人を試すような行動を取らなくなる傾向があります。
また、子どもができたことに対してしっかり褒めてあげることも効果的です。
親が子どもの気持ちを言葉にしてあげる
イヤイヤ期は、子どもが自分の気持ちをうまく言葉で表現できないため反抗的な行動を取るケースが多くあります。
保護者は、「◯◯だから嫌なの?」「◯◯がしたかったの?」など、子どもの要求を言葉にしてあげると良いでしょう。
保護者が代弁することで、子どもは自分の気持ちを理解してもらえたと安心できます。
遊びに変える
子どもに何を言っても「イヤ!」というときは、遊びに変えるのも効果的な方法です。
例えば、お風呂を嫌がっていたら「お風呂で◯◯遊びしよう」と誘ったり、おもちゃの片付けでぐずっていたら一緒に競争したりすると、子どもは素直に行動してくれるでしょう。
イヤイヤ期の対応で困ったら「子どもが楽しめる要素」を取り入れるのがおすすめです。
イヤイヤ期にはプロの意見も聞けるテアトルアカデミーがおすすめ
子育ては正解がないため、自分の対応が良いのかどうか不安になる保護者も多いかもしれません。
イヤイヤ期の子どもへの対応や伝え方に迷ったら、テアトルアカデミーのレッスンを受けてみるのもおすすめです。
テアトルアカデミーの「ベビー部門」では、子どもの年齢や発達段階に合わせてさまざまなレッスンが受けられます。
例えば「指示聞き」のレッスンでは、保護者から子どもへの適切な声かけや接し方をプロに教えてもらえるのが特徴です。
また、保護者と離れても子どもが不安にならない「親子分離」のほか、手遊びや歌、ダンス、読み聞かせ、知育など、子どもの発達をサポートするレッスンも充実しています。
親子一緒に参加できるものも多く、子どもが楽しみながら成長していく様子を間近で見られることも、テアトルアカデミーの大きな魅力です。
子どもの気持ちに歩み寄りイヤイヤ期を乗り越えよう
子どものイヤイヤ期は1歳半から3歳頃にかけて現れると言われています。何を言っても反抗したり泣いたりしてしまうため、保護者は対応に困ってしまうかもしれません。
しかし、イヤイヤ期は子どもが成長していくうえで重要なプロセスです。感情的にならず対応するよう心がけましょう。
イヤイヤ期の子どもへの対応に不安を感じたら、テアトルアカデミーでプロのアドバイスをもらうのも良いでしょう。
「ベビー部門」のレッスンでは子どもの発達段階に合わせ、子育てに役立つさまざまなレッスンが受けられます。
オーディションは無料で参加できるため、まずは気軽にエントリーしてみてはいかがでしょうか。