2022/03/10

よねんめのK:そろそろ煮て食べ始めるかもしれない

おはようございます。
コーヒーミルを手に入れてからというもの出先で気になるコーヒー豆を見かける度に気軽に購入するようになってしまい、家のどこに何の種類の豆がどのくらいあるのかわからなくなっている方のKです。

 

ミルが我が家に来るまでは「刻一刻で味が落ちていくからな…」と慎重に粉を選んでいたのですが、豆を砕けるようになったKはもう無敵。
今うちにあるコーヒー豆をかき集めると、たぶん米の総量より多いです。ここからは鮮度との闘い。

 

 

 

突然ですが皆さま、佐田岬半島ってご存じですか?
四国の最西端に位置する日本一細長い半島で、私の地元 愛媛県にあります。

 

南や北と聞くとなんとなくオーとなりますが、西ってなんかあれだね。思い込みで良い気がするね(怒られろ)

 

自然や歴史ある建造物がたくさんあり食文化も豊か、かなりのポテンシャルを秘めた観光地なのですが、私は愛媛で生まれ育ったくせに一度も訪れたことがありませんでした。

 

そんなわけで行ってきました佐田岬。

 

 

松山空港からレンタカーを走らせ、まずは腹ごしらえ。
一食めは、生卵入りの特製タレをかけていただく海鮮丼!



※Kはすぐ食べたものを自慢するなあと思われていそうですが、別に食いしん坊というわけではなく他に誇れるものがないだけです

 

※食いしん坊ではあります

 

 

最初に訪れた観光スポットは、旧正野谷桟橋です。



砲台建設の資材を陸揚げするために造られた重厚な軍用桟橋だそうで、歴史を感じるなかなかの雰囲気。
桟橋の先でものすごい潮風と波しぶきを浴びると、なんだか浄化されたような気持ちになりました。
細かいことはわからないけどおそらく魂とかが。

 

私自身は自己啓発本の立ち読みで 完全に価値観変わったわ…と感じるような人間ですが、今度はきちんと購入し、この潮風を浴びながらじっくりと読み込みたいと思います。
間違いなく人生観が360度変わるね。そして波しぶきによって本は駄目になる

 

 

ちなみにこの日は愛媛県全域で強風注意報が出ており、波も特別高く激しかったようです。
良い日に当たりましたね。



頭上ギリギリのところをカモメがかすめていった瞬間は人生のクライマックスかと思いました。

 

これを書きながら改めて桟橋について調べていたところ、愛媛の観光サイトには「風が強い日には近づけないので、訪れるのは春や秋がおすすめ」と書かれていたことに気づきました。OK何もかもバッチリ。

 

 

 

さて二食めは、生しらす丼!
昼過ぎにして、2時間ぶり2度目の食事です。



画角で誤魔化そうとしましたが、奥にしっかりと見切れているのは天ぷらの盛り合わせ。
しらすのかき揚げがとてもおいしかったです。こちらは天つゆと大根おろしで。

 

 

丼からの丼(と揚げ物)という海辺で亀を助けたとしか思えない形式の食事を楽しんだ後は、大正7年に建てられたという佐田岬灯台へ。

 

鉄筋コンクリート造灯台の初期の形式をよく残している点が評価され、2017年には国の有形文化財にも登録されたとのこと。
現役の灯台が国の登録有形文化財となるのは四国初の快挙らしいので、とりあえずすごいです。おめでとう!(5年前)
皆さんの好きな登録有形文化財は何ですか?

 

 

さてこちらの佐田岬灯台。
途中までは車で行けるのですが、駐車場からは細い山路を1.8kmほど歩いて行かねばなりません。
間違いなく食後の消化促進に役立ちます。既に二試合済ませている我々にはとてもありがたい。

 

数字にするとそこまで大変な距離には感じませんが、なんせ海沿い、潮風の強いこと強いこと。
岬というのは細いので、どこに降り立ったとしても必然的にそこは海沿いにあたるのです。伝われ。

 

前髪が乱れる覚悟はしときましょ程度の心構えで挑んだのですが、もちろんそんなレベルではなく。
道中で髪の毛がすべて吹き飛ばされてしまうのではないかという不安が頭をよぎりましたが、ここで引き返しては愛媛県民の沽券にかかわると思い、必死に足を踏ん張りながら登りきりました。全員無言。

 

 

するとこんな絶景が待っているわけです。



勘のいい皆さまはお気づきかと思いますが、こちらは完全に灯台に登る手前の写真ですね。
正直に申し上げますと、灯台の上は風が強すぎてとてもスマホを取り出せる状況ではありませんでした。

 

 

そして往路もまさかの暴風。※来た道を帰るので当然です

 

髪の毛がすべて吹き飛ばされてしまうのではないかという不安と再度闘いながらも、辿り着く頃には新しく生えそろってくれていると助かるなあという気持ちとともに無事帰還(ちょっと余裕が出てきている)

 

 

 

帰りは麓の観光施設へ立ち寄って地元ならではのお惣菜を買い、晩御飯は宿にて。
運動後の疲労回復に役立つという田舎寿司をいただきました。



ありがとうとみちゃん。甘くておいしかったです。

 

 

これをもって、朝昼晩の三食を炭水化物で制覇したことになります。
旅先における食の偏り具合から、Kの炭水化物に対する情熱を感じていただけますと幸いです。

 

 

桟橋でも灯台でも、人間は大自然の脅威の前ではなすすべなしということを痛感した佐田岬観光となりました。
髪の毛だけならまだしも本人ごと海へと吹き飛ばされようものなら、今後訪れた人全員に視えるタイプの強い地縛霊になるところでした。人生初上陸の土地で。

 

 

 



友人が灯台の上で撮ってくれていた写真を見返していて思い出したのですが、そういえばここは四国最西端。
正直、西に来たぞ!!という種類の感動はなかった。ごめん

 

 

こんな感じで始まった佐田岬観光。
他にもお見せしたい写真がたくさんあるのですがそちらはまた後日。カミングスーン

 

 

建造物だけで全国に13283件の登録があるという有形文化財、私は浅草の「神谷バー本館」が好きです。
電気ブランが有名な老舗酒場ですが、私は二階のレストランで飲めるコーヒーがお気に入りです。豆売ってほしい。