2020/01/10

エスよりアイをこめて~五輪イヤーの幕あけ!~

先日、ふと私は何回五輪を見てきたのだろうか?と考えた。

 

多くのスポ根系テレビドラマが「目指せモスクワ!」をスローガンにしていたのに
直前ボイコットとなったのが五輪の初めての記憶。とても残念だった。
“コマネチ”が話題になったのはその前のモントリオール五輪であったが、
そこは幼すぎて記憶が薄く、お笑いのネタから知った。

 

初めて女子マラソンが競技となったロサンゼルス五輪。
ボクシングの試合終了後突然、競技場内の電気が消えるハプニングがあったソウル五輪。

 

「今まで生きてきた中で一番幸せです」と語った中学生選手と「初めて自分を誉めたい」と涙ながらに語った女子マラソン選手がいた名言光るバルセロナ五輪。

 

その後アトランタ五輪があり、颯爽と走りぬき、笑顔で金メダルを噛む女子マラソン選手がいたシドニー五輪。「超気持ちいい!!」の名言があったアテネ五輪。

 

北京五輪ではなんといっても女子ソフトボールの金メダル!!
上野選手の「最後には気持ちの強い人が勝つ」の言葉は今でも深く心に刻まれている。
こうしてみると、私の五輪の記憶は選手の方々の名言が大きく左右するように思う。

 

 

 

名言はどのようにして生まれるのか?
いってやろうとして出るものではないし、そう思っては名言にならないように思う。
純粋な正直な思いこそ名言になるのだと思う。

 

私たちの表現もそうなのではないだろうか。
絶え間ない努力と日々の鍛錬があったうえで、純粋にひたむきに表現できたものに
人は感動するのではないだろうか。
やってやろうとか、誉められたいとか笑わせたいとか思った瞬間に安っぽい表現になってしまい、人に感動を与えることはできないのではないだろうか。

 

常に純粋にひたむきに表現というものを追求していかなければならないのだと
五輪の記憶を通してあらためて思った。

 

 

フロム エス。