2024/05/31
ななねんめのK:助けた方の亀はまだ来ない
おはようございます。
「世界的なオレンジ不足の影響を受けてオレンジジュースの販売休止が相次ぐ今、国産みかん果汁に注目が集まっている」という報道に若干の違和感を抱いている方のKです。
かんきつ王国愛媛出身としては見過ごせないニュース。
「国産かんきつ果汁の需要増の好機!」などともてはやされていますが、農家側の供給力ちゃんと確保できるんですか?ねえ!!
愛媛県民は1988年のオレンジ輸入自由化のことまだ忘れてないぞ!!!
さて、
先月のニュースを今更見過ごせないと言っている時点でお察しかと思いますが、頭だけ書き始めて筆が止まっていたんですよねこの一ヶ月。
仕方がないので無理やりみかんの話でもしようかなと思います。
なにこの不安な書き出し。完走できそう?
さて「柑橘」というのは日本国内だけでもおよそ90もの種類が存在しますが、これはあくまで単純に「温州みかん」「レモン」などの種類をざっくり分けただけの数。
品種などをさらに細分化すると数百種類はあるといわれています。
そんな中、さらに続々と増え続けるニューカマーたちも柑橘界隈の魅力のひとつ。
新しい品種は日本全国それぞれの地域で独自に栽培されており、そのほとんどが人工的に開発されたものだそうです。
最近でいうと、我らがふるさと愛媛県では「紅プリンセス」という新品種が誕生! ※「ら」
ゼリーのようになめらかな果肉が特徴の「紅まどんな」と、糖度が高くて濃厚な甘さの「甘平」をかけあわせたもので、「そのままでもスイーツを食べたような満足感のある甘み」と評されているんだとか。
…なんかもうこいつ一人だけでいいんじゃないかな。
柑橘の種類ってこの世に何百も必要?(怒られろ)
そしてこちらも新品種・鹿児島のブランドみかん「大将季(だいまさき)」なんてのも出てきたらしく。
私のイチオシ柑橘「シラヌヒ」からの突然変異で生まれ、ヘタが盛り上がった独特の形状(シラヌヒと同じですね)と、酸味が少ないのが特徴だそうです。
そっかー。酸味なんか少ない方がいいからね。
ん
待てよ
「シラヌヒ」からの突然変異と言ったね?
これは
あのときの花粉だーーー!!!
※最後の3行ぐらいだけご確認ください
なんか当時も愛媛のニュースで騒いでるな。
愛媛県民とは思えない失言により袋叩きにあったところでまさかの伏線回収。
5年以上も前に博多の街(正確には愛媛県果樹試験場)で生き別れたシラヌヒの花粉、こんなところ(体は東京・心は鹿児島)で再会できるとは…
なんだか運命感じちゃうわ。
そしてこれはもう完走と言ってよい。42.195kmはゆうに超えてるね
とはいえあまりに遠回りしすぎているので、いじめられてた亀を助けたら鶴が機織りにいらしたみたいな気持ちの方が近いかも。
途中でタスキ渡した?
これだけの熱量で綴っておきながら柑橘の写真が一枚もないとはなにごとかと思いますがないものはないので、最近行った長谷川町子美術館が素敵だったというご報告で ポンジュース お茶を濁したいと思います。
旅行エッセイ『サザエさん旅あるき』が最高に良い。です。
中でもお気に入りは、山口旅行中にタクシーの運転手からもらった蛍を放つか持ち帰るかで母親とえらく揉めた回。
長谷川町子さんのことを、『のらくろ』描いてた人の弟子…というくらいの捉え方(珍しい)をしてしまっていた自分のこれまでをもったいなく感じました。
桜新町商店街からの道中もぜんぶ含めて、めちゃくちゃ良い!おすすめです。
中央が町子さん。
最近は「スイーツを食べたような満足感が得られる柑橘」と「まるごと柑橘を食べたような満足感が得られるスイーツ」それぞれの立ち位置について考えています。
限りなく近くにいるようで、実は対極に属する概念なのでは?
皆さんのご意見もお待ちしています。