ON-LABO

コード進行とは?王道から泣きたくなるエモいコード、おしゃれなコードまでパターンも紹介

コード進行とは?王道から泣きたくなるエモいコード、おしゃれなコードまでパターンも紹介 ON-LABO

多くの方は「なんだか心にしみる」「おしゃれでかっこいい」と感じるメロディに出会ったことがあるのではないでしょうか。それはコード進行が大きく関係しています。

コード進行は、メロディやリズムと並んで音楽を構成する重要な要素であり、楽曲の雰囲気や感情を決定づける「設計図」のような存在です。

この記事では、コード進行の基礎知識をはじめ、一度は耳にしたことのある王道コード進行、おしゃれでエモいコード進行など、具体的なパターンとともに解説します。

コード進行とは?

コード進行とは?

コード進行とは、楽曲のなかで複数のコード(和音)がどの順番で連なっているかを示す「音楽の設計図」のようなものです。

コード進行は曲の骨格となり、明るい、切ない、壮大など曲の印象を大きく左右する効果があります。

コード進行を知ることで、音楽の構造や意図が見えてくるようになり、聴く楽しみも作曲するときの選択肢も大きく広がるでしょう。

コード表記

コードとは、複数の音を同時に鳴らす「和音」のことを指し、通常はアルファベットで表記されます。

例えば「C」というコードは、「ド・ミ・ソ」の音で構成されるCメジャーコードのことです。作曲や演奏でよく使われるコードには、3和音(トライアド)と4和音(セブンス・コード)があります。

3和音には、明るく前向きな響きの「メジャーコード(例:C)」、少し切なく寂しげな「マイナーコード(例:Am)」、不安定で緊張感のある「ディミニッシュ(例:Bdim)」などがあり、それぞれの音の重なり方が違います。

一方、4和音はこれらの基本にもう1つ音を加えることで、より豊かで深みのある響きになることが特徴です。

代表的なものには、「C7(セブンス)」「CMaj7(メジャーセブンス)」「Am7(マイナーセブンス)」などがあります。

コード名には、「m」「7」「Maj7」「dim」などの記号が付いていて、それぞれ音の構成や響きの性質を表しています。

コード表記を理解することで、譜面がなくても演奏できたり、耳コピの精度が上がるなど、音楽の自由度が大きく広がるでしょう。

J-POPで使われる「王道コード進行」3選

J-POPで使われる「王道コード進行」3選

ヒット曲には不思議と共通する「型」が存在します。

ここではJ-POPのなかでも三大進行である「カノン進行」「王道進行」「小室進行」について紹介します。

カノン進行

カノン進行は、クラシックの名曲、ヨハン・パッヘルベルの『カノン』で使われたコード進行で、感動的かつ壮大な雰囲気を生み出すのが特徴です。

特に卒業ソングやバラード、結婚式の定番ソングなど、感情を揺さぶるシーンで多用されます。

雰囲気 壮大、感動的、卒業ソングの定番
具体例(キーC) C-G-Am-Em-F-C-F-G
使用曲例
  • 宇多田ヒカル「First Love」
  • BUMP OF CHICKEN「天体観測」
  • ONE OK ROCK「Wherever you are」
  • あいみょん「マリーゴールド」
  • YOASOBI「もう少しだけ」 など
  • 王道進行

    「王道進行」は、J-POPにおいて現代的でおしゃれ、そしてほんの少し切なさを感じさせる雰囲気のコード進行です。

    J-POPのヒットソングでは定番となっているほか、ポップスからアニメソングやボカロソング、バンドサウンドまで幅広く使われています。

    雰囲気 おしゃれ、少し切ない、現代的
    具体例(キーC) F-G-Em-Am
    使用曲例
  • YOASOBI「夜に駆ける」
  • あいみょん「君はロックなんか聴かない」
  • ONE OK ROCK「カゲロウ」
  • サザンオールスターズ「涙のキッス」など
  • 小室進行

    1990年代のJ-POPを象徴するのが「小室進行」です。プロデューサー小室哲哉氏の楽曲に多く使われていたことから、「小室進行」と呼ばれるようになりました。

    切なさと疾走感を同時に感じさせる独特の響きが特徴で、聴くだけで当時の空気を思い出す方も多いでしょう。

    エモーショナルでありながらリズム感もあるためダンスミュージックとマッチするだけでなく、ロックやバラードとも好相性です。

    雰囲気 疾走感、切ない、90年代J-POPの象徴
    具体例(キーC) Am-F-G-C
    使用曲例
  • AKB48「フライングゲット」
  • King Gnu「白日」
  • TM NETWORK「Get Wild」
  • 氷室京介「kiss me」
  • 米津玄師「LOSER」など
  • 曲を彩る「おしゃれ・エモいコード進行」

    曲を彩る「おしゃれ・エモいコード進行」

    J-POPやボカロ曲、ジャズやシティポップなど、少し大人びたムードや切なさを演出したいときに活躍するコード進行もあります。

    ここからは、「おしゃれ」で「エモい」印象を与えるコード進行を紹介します。

    Just the Two of Us進行

    「Just the Two of Us進行」は、サックス奏者のグローヴァー・ワシントン・ジュニアの名曲『Just the Two of Us』に由来するコード進行です。

    椎名林檎の「丸の内サディスティック」でも使われていたことから、別名「丸サ進行」と呼ばれることもあります。

    都会的で洗練された印象で、近年ではポップスやボカロ曲、ジャズなど幅広く用いられている中毒性の高いコード進行です。

    雰囲気 都会的、洗練、スムーズ
    具体例(ディグリーネーム) IVmaj7-III7-VIm7-I7
    使用曲例
  • 米津玄師「パプリカ」
  • Ado「うっせぇわ」
  • くるり「琥珀色の街、上海蟹の朝」など
  • 循環コード

    循環コードは4つのコードを繰り返す進行で、その名の通り同じ流れが循環するのが特徴です。

    ジャズの曲で定番とされてきた進行ですが、耳になじみやすくループ感も心地良いため、ポップスやシティポップなどのジャンルで重宝されています。

    雰囲気 ループ感が心地良い、ジャジー、安定感
    具体例(ディグリーネーム) I-VIm-IIm-V7
    使用曲例
  • ベン E. キング「Stand By Me」
  • 井上陽水「夢の中へ」
  • B.B.クイーンズ「おどるポンポコリン」など
  • コード進行の探し方・作り方のヒント

    コード進行の探し方・作り方のヒント

    自分でオリジナル曲を作るには、コード進行のバリエーションを知り、自在に扱えるようになることが理想です。

    続いては、初心者でも簡単に取り組めるコード進行の探し方・作り方のステップを3つに分けて紹介します。

    ①好きな曲のコードを調べる

    まずは、自分の好きな曲のコード進行を調べてみましょう。インターネットで検索すれば無料で公開されているコード譜を確認できます。

    コード進行の構造を知ることで、「このパターンはよく使われているな」「このコード進行はほかの曲でも見た」など、共通点や特徴が見えてくるでしょう。

    このとき、「王道進行」「循環コードに近い」などの分類ができればベストです。

    好きな曲がどのようなコード進行を使っているか分析することで、自分の音楽の好みや方向性もより明確になります。

    ②定番パターンを少しだけ変える

    次のステップは、既存のコード進行を少しアレンジしてみることです。

    例えば、「Ⅰ-Ⅵm-Ⅳ-Ⅴ」というよく使われる進行があったとしたら、Ⅵm(マイナーコード)をⅥ(メジャーコード)に変えるだけで、曲の雰囲気も変わります。

    既存のコード進行に小さな変化を加えることで、「聞いたことがあるのに新しい」という印象を与えられるかもしれません。

    さらに、1つのコードをセブンスやナインスにする、順番を入れ替える、途中にサブドミナントマイナーを挟むなど、さまざまなアレンジ方法があります。

    ③便利なツールを使ってみる

    最後におすすめしたいのが、コード進行をサポートしてくれる便利なツールの活用です。

    例えば「ChordChord」や「Autochords」などのWebアプリでは、キーや雰囲気を選ぶだけで自動的にコード進行を提案してくれます。

    スマートフォンアプリなら「GarageBand」や「Chordana Composer」「FL Studio Mobile」なども人気です。

    これらのツールは、作曲の初心者でも直感的にコードを試せるだけでなく、コードの響きをリアルタイムで確認できるほか、気に入った進行を保存したり編集したりできるため、アイデアのメモにもぴったりです。

    「作曲って難しそう」と感じる方は、まずはこうしたツールで気軽に音を組み合わせてみるところから始めてみましょう。

    コード進行を含む音楽理論はテアトルアカデミーで学ぼう

    コード進行を含む音楽理論はテアトルアカデミーで学ぼう

    「コード進行をもっと深く理解したい」「自分で作曲してみたいけど、理論が分からない」という方には、テアトルアカデミーの「ON-LABO」がおすすめです。

    ON-LABOでは、音楽の基礎である楽譜の読み方から、コード進行、リズム、楽器演奏、ボーカルまで、音楽業界で必要とされる音楽理論とスキルを体系的に学べます。

    中学生から30歳までが対象の「ON-LABO」と、31歳以上向けの「Music100」に分かれており、年齢に応じたカリキュラムを受けられます。

    歌や楽器の初心者でも安心して始められ、プロを目指す方はもちろん、趣味として音楽を楽しみたい方にもぴったりです。

    コード進行の知識を活かして自分だけのオリジナル楽曲を作りたい方は、参加費無料のオーディションにエントリーしてみましょう。

    テアトルアカデミーはこんな方におすすめ!

    • 実力派の役者が所属する芸能事務所に入りたい
    • 大手メディアへの出演実績が豊富な芸能事務所に入りたい
    • 芸能活動に向けた本格的なレッスンを受けたい

    コード進行を覚えて自分だけの楽曲作りに活かそう

    コード進行を覚えて自分だけの楽曲作りに活かそう

    コード進行は、楽曲の雰囲気を形作る「音楽の設計図」です。

    王道なものやおしゃれでエモい進行など、いくつものパターンを理解することで、自分だけの楽曲に個性と深みを加えられるでしょう。

    音楽理論やコード進行について深く学びたい方は、テアトルアカデミーの「ON-LABO」がおすすめです。

    初心者からプロ志望の方まで、実践的に音楽を学べる環境が整っています。オリジナリティを追求した楽曲を作りたい方は、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

    テアトルアカデミーはこんな方におすすめ!

    • 実力派の役者が所属する芸能事務所に入りたい
    • 大手メディアへの出演実績が豊富な芸能事務所に入りたい
    • 芸能活動に向けた本格的なレッスンを受けたい
    トップへ戻る
    タイトルとURLをコピーしました