「声が小さくて通らない」「思い切り歌っても迫力が出ない」などの悩みを抱えている方は少なくありません。
声量は生まれつきのものではなく、トレーニング次第で誰でも高めることができます。
この記事では、声量の仕組みや声量を上げるメリット、改善方法、トレーニング法などについて解説します。声に自信を持ちたい方、表現力を高めたい方は参考にしてください。
声量の仕組みとは
声量とは、単に声の大きさを示すだけでなく、どれだけ遠くまで響かせられるか、どれだけ安定して発声できるかを示す重要な指標です。
この声量は「共鳴」と深く関係しており、声帯から発せられた音が喉や胸、口腔、頭部など身体の空間に共鳴することで、より響きのある声になります。
声を出す際は、肺からの空気が声帯を通過して振動して音を作ります。この空気の圧力や量をコントロールするのが、主に腹筋や横隔膜といった体幹の筋肉です。
つまり、ただ声を出すだけでなく、呼吸の使い方や身体の使い方によって、声量は大きく左右されます。
まずは発声の基礎を理解し、正しい身体の使い方を身に付けることが、しっかりとした声量を出すための第一歩となるでしょう。
声量が小さい人の特徴・原因
声量が小さい人には、身体の使い方や呼吸のコントロールなど、いくつかの共通した特徴があります。
ここでは、声量が小さい人に見られる主な要因を紹介します。
口の開きが小さい
声を遠くまで響かせるには、口をしっかり開けることが重要です。口の開きが小さいと、音が外に出にくくなり、声がこもってしまいます。
その結果、どれだけ声帯を震わせても響きが不足して声量が弱く感じられるのです。
また、声量が小さいと相手に声が届かず、滑舌が悪く聞こえる原因にもなるため、意識的に口を大きく開けて発声する練習を行うと良いでしょう。
姿勢が乱れている
正しい姿勢は、声量を安定して出すための基本です。
猫背や首が前に出るような姿勢では、肺や横隔膜が十分に動かせず、深い呼吸ができなくなります。その結果、声に必要な空気圧を支えきれず、声が弱くなるのです。
特に立って話す・歌う場面では、背筋をまっすぐに伸ばし、胸を軽く張ることで、効率良く声を響かせることができます。
息の量が多い
発声するときに吐く息の量が多すぎると、かえって声量が出にくくなります。
空気が多すぎると声帯がうまく閉じられず、音として響く前に漏れてしまうのです。これは「息漏れ声」と呼ばれ、声がかすれたり、聞こえづらくなったりします。
声量を上げるために必要なのは、吐く息の量ではなく息の圧力です。腹式呼吸を身に付けることで、息の量を適切に調整できるようになります。
声量を上げるメリット
声量を上げるメリットは、ただ声が大きくなるだけではありません。
ここでは、具体的なメリットについて詳しく解説します。
声の安定感が向上する
声量があると、声がブレにくくなり、聞き手に安心感を与える安定した声が出せるようになります。特に歌やスピーチでは、一定の声量を保つことで伝えたい内容が明瞭に届きます。
また、発声に必要な呼吸筋や姿勢が鍛えられることで、長時間話しても疲れにくくなることもメリットです。
声の安定感が増すことで、信頼性や説得力もアップするでしょう。
表現にメリハリが出せる
声量に強弱を付けるコントロールができるようになると、聞き手の集中力を引き付けやすくなり、印象に残る表現が可能になります。
例えば、歌うときにはサビに向けて徐々に声量を上げていくことで感動を演出でき、演技やプレゼンテーションでも、強調したい部分をしっかり伝えられるでしょう。
高音域が出しやすくなる
声量の出し方を習得することによって、声帯の使い方や呼吸のコントロールが改善され、声量が上がることで高音域が出しやすくなります。
高い音を無理なく出すためには、声を支える腹筋や横隔膜の力が必要です。
声量トレーニングを行うことで、これらの筋肉が鍛えられ、喉に負担をかけずに高音を発声できるようになります。高音域が楽に出せるようになることで、歌の表現力が豊かになり、より自由な発声が可能となるでしょう。
声量を上げる方法とポイント
声量を効果的に上げるには、発声を支える体幹の筋肉を鍛えることが重要です。
特に横隔膜と腹斜筋を鍛えることで呼吸の質が向上し、安定した力強い声を出せるようになります。
横隔膜の鍛え方
横隔膜を効果的に鍛える方法として、ペットボトルを使ったトレーニングがとてもおすすめです。
この方法は、息を長く安定して吐き出す力を養うことができ、声の持続力と声量アップに直結します。以下の手順で行いましょう。
- 500mlの空のペットボトルを用意する(炭酸飲料用など硬めのものが理想)
- 肺の空気をすべて出し切るように息を吐く
- 口をペットボトルの飲み口に当て、息を吸い込む
- 飲み口をくわえたまま息を吐き出す
- 3〜4を繰り返す
このトレーニングにより、横隔膜や腹筋が鍛えられ、息のコントロール力が向上します。息を吸うときにペットボトルをつぶし、息を吐くときに元に戻すようなイメージです。
腹斜筋の鍛え方
腹斜筋は身体の側面にある筋肉で、腹式呼吸の補助や声の支えに大きく関わっています。これを鍛えることで、より強くしなやかな発声ができるようになるでしょう。
腹斜筋を鍛えるには、バイシクルクランチやサイドエルボーブリッジがおすすめです。
【バイシクルクランチのやり方】
- 仰向けに寝て、両手を頭の後ろに添える
- 両脚を浮かせて膝を90度に曲げる
- 肩甲骨を少し浮かせ、左肘と右膝を近付けるように上半身を捻る
- 反対も同じように繰り返す
- 自転車を漕ぐようにリズムよく交互に繰り返す(10回×2〜3セットが目安)
【サイドエルボーブリッジのやり方】
- 横向きに寝て、肘を肩の真下に置く
- 下側の肘と足の側面だけで身体を支え、腰を浮かせる
- 頭から足まで一直線をキープしながら30秒キープ
- 反対側も同様に行い、左右交互に3セット繰り返す
これらのトレーニングは、腹斜筋だけでなく体幹も強化でき、発声に必要な「ブレない支え」が身に付きます。毎日コツコツ継続することが、理想の声量への近道です。
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声量を上げる方法を実践して歌声を響かせよう
声量を上げることで、声の安定感や表現力が格段に向上し、高音も無理なく出せるようになります。
その一方で、声量が小さい人は口の開きや姿勢、呼吸のクセといった共通の特徴があるため、自分自身でチェックしてみると良いでしょう。
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