声がガラガラしている「ダミ声」は、一見するとネガティブな印象になりがちですが、歌うときには魅力的な個性として活かすことができます。
プロの歌手を目指す方や自分の声に悩んでいる方にとって、ダミ声になる原因を知り、ダミ声を武器にできる方法を知ることは重要なポイントです。
この記事では、ダミ声とハスキーボイスとの違い、原因や治し方、さらには活かし方などを解説します。
ダミ声とは
ダミ声とは、一般的に「ガラガラ声」とも呼ばれ、濁ってしゃがれた独特の音色を持つ声質です。
話し声や歌声が低く響き、力強さや哀愁を感じさせる一方で、「歌手や声優のプロとして通用しない」「聞き取りにくい」などとネガティブに捉えられることもあります。
しかし、ダミ声は必ずしもデメリットばかりではありません。
ロックやブルースのようなジャンルでは、むしろその声質が表現力の強みとなることもあります。
歌手や声優のなかにも、個性としてダミ声を活かしている方は多く存在するので、諦める必要はありません。
ハスキーボイスとの違い
一見似ているように思われがちなダミ声とハスキーボイスですが、実は発声の仕組みに明確な違いがあります。
ダミ声は、声帯を強く締めた状態で無理に息を流すことによって、濁ったガラガラした音が生まれるのが特徴です。
一方、ハスキーボイスは、声帯が完全に閉じず隙間が空くことで、空気が漏れ出してかすれたような音になります。
そのため、ハスキーボイスは比較的やわらかく、切なさや繊細さを表現するのに向いています。
どちらも個性として魅力的ですが、声の使い方や目的に応じて、自分に合ったスタイルを見極めることが大切です。
ダミ声になる原因
ダミ声は、喉や声帯に無理な負担がかかることで生じやすくなります。
特に、発声時の癖や生活習慣が影響することが多く、日常的な話し方やストレス、さらには喉の酷使によって徐々に声質が変化してしまうのです。
ここでは、ダミ声になる具体的な原因を紹介します。
大きな声を出す機会が多い
頻繁に大声を出す必要がある環境では声帯に強い負担がかかり、炎症や損傷を引き起こすことがあります。
これが積み重なると、声が濁ってダミ声になりやすくなるため、声を出す際には無理のない発声を意識することが大切です。
口や舌を動かさずに話している
口や舌の動きが少ないと音の響きが悪くなり、喉だけで無理に声を出そうとするため声帯に負担がかかります。
その結果自然な声が出にくくなり、しゃがれたような声質になる可能性があるため注意が必要です。
緊張する場面が多い
緊張すると、無意識に喉が締まって声が出にくくなることがあります。
この状態で無理に話すと喉への負担が増し、ダミ声の原因になります。喉を守るためには、リラックスして話すことが重要です。
日頃からタバコ・お酒を摂取している
お酒やタバコは、声帯の乾燥や炎症を引き起こす要因となり、継続的な摂取は声の質に悪影響を与えます。これにより声がかすれたり濁ったりして、ダミ声に近付いてしまうのです。
ダミ声は治さなくても良い?魅力を紹介
ダミ声は一見するとネガティブな特徴に思われがちですが、音楽や演技の世界では魅力的な個性として活かすことができます。
特にハードロックやメタルなどのジャンルでは、ダミ声特有のザラついた響きが楽曲の激しさや情熱を引き立て、非常に相性が良いとされています。
また、低音域が豊かで力強い音色を出しやすく、感情表現の幅が広がるのも大きな魅力です。
哀愁や悲しみ、怒りなどをリアルに伝える声として、多くのアーティストに支持されています。
さらに、以下のような特徴からも、ダミ声は必ずしも「治すべきもの」ではなく、「活かすべき声」ととらえる考え方が広まりつつあります。
- ハードな楽曲に声がマッチする
- 低音や力強い音色を出しやすい
- 曲の情熱や哀愁など感情表現がしやすい
このように、ダミ声にはほかにはない魅力が多くあることを知っておくと、自分の声に自信を持てるでしょう。
ダミ声の治し方4選
ダミ声を改善したいと感じたとき、自己流ではなく正しい知識と方法で対処することが大切です。
ここでは、日常生活の工夫から専門的なアプローチまで、効果的な改善法を4つ紹介します。
生活習慣を見直す
睡眠不足や喫煙、過度なアルコール摂取は、喉の乾燥や声帯への炎症を引き起こす原因となります。
これらを見直すことは声帯の健康を保ち、ダミ声の改善に効果的です。
特に声を活かした仕事をしている方にとっては、喉のコンディション管理は欠かせません。
まずは規則正しい生活から始めましょう。
腹式呼吸を身に付ける
腹式呼吸は、声を安定して出すための基本です。
喉だけに頼った発声は声帯に負担をかけやすいため、腹式呼吸を習得することで、息の流れをコントロールしながら喉への負担が少ない発声ができるようになります。
日常的に腹式呼吸を意識することで、声質の改善にもつながるでしょう。
ボイトレをする
ボイストレーニングを行い、発声方法の見直しと改善を目指しましょう。
正しく発声できることは、声帯への負担を減らすことにつながります。また、自分の声の特徴を理解しながらトレーニングを積むことで、ガラガラ声を改善しつつ表現力も向上するでしょう。
プロから正しい発声方法を学ぶ
独学では気付きにくい発声の癖や間違いを、プロの指導で修正することも一つの方法です。
専門的な視点から、喉に優しい発声法やトレーニングを学ぶことで、効率的かつ安全にダミ声の改善が期待できます。
ダミ声の出し方を習得するためのトレーニング法
ダミ声には独特の魅力があるため、歌うときに意図的に出したいと考える方がいるかもしれません。
しかし、大声を無理に出したり、タバコやお酒で喉に負担をかけるのは逆効果です。
ダミ声の原因になることをしても、ただ喉を痛める原因となり、長期的に声のクオリティを損ねる恐れがあります。
そこでおすすめなのが「エッジボイス」の習得です。エッジボイスとは、ブツブツと途切れるような低音の声を言い、声帯に負担をかけずにガラガラした声を出せるようになります。
声帯を閉じて息を少しだけ吐き出しながら発声することがポイントです。
ダミ声の改善・習得をするならテアトルアカデミーで基礎を学ぼう
ダミ声の改善や表現の一つとして習得を目指すなら、プロの指導を受けられる環境で基礎から学ぶことが重要です。
テアトルアカデミーの「ON-LABO」は、未経験からプロの歌手デビューを目指せるプログラムで、基礎からしっかりと学べます。
中学生から30歳までを対象とした「ON-LABO」と、31歳以上の「Music100」があり、一人ひとりの年齢やレベルに合わせたカリキュラムで、無理なく学べることが特徴です。
レッスンでは、声帯への負担を減らしながら発声の基礎を固めるトレーニングや、感情表現に特化した指導が受けられます。
自分の声質に合った歌い方や表現方法も分かるので、自信が持てるようになるでしょう。
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ダミ声は自分の魅力!改善・習得をするなら正しい方法を知ろう
ダミ声は、正しい知識と視点を持てば大きな魅力となる個性です。
ガラガラとした音色には、情熱や力強さ、哀愁を表現する力が秘められており、音楽や演技の世界で武器になることもあります。
ダミ声の改善やスキルとしての習得を目指すなら、プロの指導が受けられるテアトルアカデミーで基礎をしっかり身に付けるのがおすすめです。
声の可能性を広げる第一歩として、自分の声と向き合ってみましょう。
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