人と話しているときに「声が届かない」「何度も聞き返される」など、自分の声が通りにくいと感じたことはありませんか?
発声方法や呼吸法、姿勢などいくつかのポイントを意識すれば通らない声は改善され、聞き取りやすい声を手に入れることができます。
この記事では、通る声の特徴や声が通らない原因、効果的なトレーニング方法などを詳しく解説します。
通る声の特徴
「通る声」とは、話し手の声がはっきりと相手に届き、聞き取りやすい声のことを指します。具体的には、声に響きがあり遠くまで届くことが特徴です。
さらに、雑音の多い環境でも声が埋もれず、明瞭に聞こえます。
通る声には、適切な声量や滑舌の良さ、声の高さなどさまざまな要素が関係しています。
よく通る声であれば、会話やプレゼン、演技、歌唱など、さまざまな場面で相手により良い印象を与える武器となるでしょう。
声が通らないのは生まれつき?
声が通らないことに悩む方のなかには、「これは生まれつきの体質」と諦めている方もいるかもしれません。
しかし、実際には声の出し方や呼吸法、姿勢などを見直すことで、通る声を手に入れることは十分に可能です。
子どもの頃から声が小さい、通らないと感じていた方でも、適切な発声トレーニングを積み重ねることで、年齢に関係なく改善できるでしょう。
声が通らない原因
声が通らない背景には、いくつかの共通した原因があります。
ここでは、声が通らない原因について詳しく解説します。
姿勢
姿勢の良し悪しは声の出方にも大きな影響を与え、姿勢が悪いと声の響きも弱くなってしまいます。
猫背や前かがみの姿勢では、呼吸が浅くなりしっかりと深い呼吸ができません。
そのため、背筋を真っすぐ伸ばした正しい姿勢を保つことが大切です。姿勢が良いと呼吸がしやすくなり、声に安定感と力強さが生まれます。
呼吸法
胸式呼吸は胸の上部だけを使うため、息が浅くなり声が小さく通りづらくなります。
一方、腹式呼吸は横隔膜をしっかり使って深く息を吸えるため、声の響きが良くなり、はっきりとした音声が出せるようになります。
声の響きが気になる方は、意識的に腹式呼吸をしながら話してみるのがおすすめです。
身体の力み
発声時に身体が緊張して力んでいると、喉や胸、肩まわりの動きが制限されてしまい、響きのある声を出せません。
脱力した状態で発声することで、声の通りが良くなり、のびやかで安定した発声につながります。
緊張したり身体に力が入っていると感じたりしたときには、軽くストレッチや深呼吸をしてみると良いでしょう。
顔の向き
話すときに下を向いていると、声が下方向に飛んでいくため音が拡散しにくくなります。
その結果、声が相手に届きにくくなり、通らない声と認識されてしまう場合も少なくありません。
また、下を向いて話すと喉が圧迫されてしまうことにも注意が必要です。歌ったり話したりするときには相手がいるほうに顔を向けることを意識しましょう。
喉の閉まり
喉(声帯)が締まっていると、声が響かずに音の広がりもなくなってしまいます。
特に緊張状態や力みがあると喉の筋肉が固まり、声の共鳴が難しくなってしまうため、喉をリラックスさせた状態で話すことが大切です。
口の開き方
口をあまり開けずに話すと、口の中に声がこもって聞き取りづらくなります。
口の開きが小さいと息が通りにくく舌や唇の動きも小さくなるため、相手に声が届きにくくなるでしょう。
また、口内が粘ついていると発音の歯切れが悪くなるなど、声の通りにも影響します。
口の中が粘つくときは水を飲むなどして口内の状態を整えることも、クリアな発声に効果的です。
息の吐き方
話すときに、息が多く漏れていたり吐く息が少なかったりすると、声が安定せず響きにくくなります。
そのため、一定の力で息を吐く練習をすることで、声量や声のトーンなどの発声をコントロールしやすくなり、相手に届きやすい通る声を出せるようになるでしょう。
舌の位置
舌が喉のほうに引っ込んでいることも、声が通りにくい要因の一つです。
声の通り道を舌が塞いでしまうため声が口の中にこもり、明瞭な発音がしにくくなります。
発声時は舌の先を下前歯の裏側あたりに軽く当たる位置を意識すると、音が前に出て響きやすくなり、はっきりとした声に変わるでしょう。
メンタル
精神的な緊張や不安が強いと、自然と声が小さくなったり、身体がこわばって声が通らなくなったりします。
通る声を出すには自信を持って話すことが大切なため、リラックスした心の状態をキープすることを意識しましょう。
通る声の出し方・トレーニング方法
通る声を出すためには、正しい発声方法を身に付けることが重要です。
ここでは、通る声を出すための効果的なポイントやトレーニング方法について紹介します。
腹式呼吸のトレーニング
腹式呼吸は正しい発声をするための基本です。
横隔膜を動かして呼吸をする腹式呼吸は、通常よりも多くの息を吸うことができるため、声に安定感が生まれます。
まずはお腹の上に手を置いてゆっくり鼻から息を吸い、お腹が膨らむことを確認します。
次に口からゆっくりと息を吐き続け、お腹がへこむのを意識しましょう。吐くときは吸ったとき以上に長い時間をかけることがポイントです。
ブレストレーニング
ブレストレーニングでは、肺活量を増やすほか、息の量や強さをコントロールして安定した発声を目指します。
鼻から大きく息を吸い込み、歯の隙間から「スー」と音を立てて長く息を吐く練習を行いましょう。
一定のスピードで息を吐き続けることで発声時のブレが少なくなり、安定感のある声になります。
滑舌トレーニング
滑舌が悪いと、発音の明瞭さがなくなり聞き取りにくい声になってしまいます。
発声するときには一つひとつの言葉を意識してハキハキと話すようにするだけでも滑舌は改善されるでしょう。
ほかにも、早口言葉や巻き舌(タングトリル)、母音法、舌筋トレーニングなどさまざまなトレーニングの種類があります。
自分が取り入れやすいものから挑戦してみるのがおすすめです。
鼻腔共鳴のトレーニング
鼻腔共鳴は声に響きを加えるために重要です。声帯の振動で発生した声を鼻で共鳴させることで、声に響きと明るさが加わります。
「んー」と鼻にかけるように声を出すと鼻のあたりがビリビリと振動するようになり、これが鼻腔に音が響く感覚です。
鼻腔共鳴がうまくできるようになると、大きな声を出さなくても遠くまで声を届けられるようになるでしょう。
ハミングのトレーニング
ハミングは喉に負担をかけずに声の響きを高めるトレーニングです。
口を閉じて「んー」と発声しながら歌うことをハミングと言い、低音域から中音域を中心に、喉に力を入れなくても歌える範囲でハミングしましょう。
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一般的に「通る声」は、生まれつきの才能ではなく、正しい知識とトレーニングによって誰でも身に付けられるスキルです。
姿勢や呼吸、滑舌、鼻腔共鳴のポイントを押さえたトレーニングを重ねることで改善できるでしょう。
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