ロングトーンは多くの歌手が取り入れているテクニックで、歌のスキルを向上させる要素の一つとも言えます。
なかには、ロングトーンとはどんなものなのか、習得することで歌にどのような効果があるのか知りたいという方もいるでしょう。
この記事では、ロングトーンとは何か、その効果やメリット、具体的な練習方法などについて詳しく解説します。
ロングトーンとは何秒から？
ロングトーンとは、1つの音程を安定して長く伸ばし続ける発声方法です。発声の基礎として、声楽やボイストレーニング、さらには声優や歌手の養成でも重視されています。
一般的なロングトーンは5～9秒程度が目安とされていますが、プロの歌手は30秒以上、なかには40秒以上ものロングトーンを可能にする人もいます。
とはいえ、すぐにそのレベルを目指す必要はありません。
まずは、印象的に聴かせられる15～19秒程度の持続を目標に練習を重ねるのが良いでしょう。
安定した呼吸と発声のコントロールを身に付けられれば、歌の表現力を高めることにつながります。
ロングトーンがうまいと言われるアーティスト
ロングトーンの技術に定評があるアーティストは、その歌声に圧倒的な存在感と感動を与えます。
以下に、ロングトーンがうまいと評判の男性・女性アーティストをそれぞれ5名ずつ紹介します。
【男性アーティスト】
- 玉置浩二（安全地帯）
- 平井堅
- 山下達郎
- 米津玄師
- 藤原聡（Official髭男dism）
【女性アーティスト】
- MISIA
- 絢香
- 中島美嘉
- Aimer
- JUJU
これらのアーティストは、圧倒的な声量と音の安定感で多くの人を魅了します。ライブでもCD音源のような安定したロングトーンを聴かせる実力者ばかりです。
ロングトーンを習得するメリット
ロングトーンを習得できると、歌のクオリティの全体的な底上げにつながります。
ここでは、ロングトーンを習得することで得られる代表的なメリットを紹介します。
発声の安定性が向上する
ロングトーンの練習をすることで、安定感のある発声ができるようになります。
長時間同じ音をキープするには、呼吸のコントロールや声帯の使い方を正確に行う必要があります。この過程で、声の不安定さの改善につながり、安定した発声が身に付くでしょう。
特に歌唱やナレーション、演技において安定感のある声は非常に重要です。ライブパフォーマンスでは聴く人の心をつかみ、長時間の収録やステージにも対応できるようになります。
歌の壮大さを表現できる
ロングトーンを使いこなせるようになると、楽曲全体のスケール感が一気に広がります。
サビやクライマックス部分でしっかりとしたロングトーンを響かせると、聴き手の心をグッと引き込み、感動を与えられるでしょう。
特に、バラードや情熱的な歌ではロングトーンが効果を発揮します。
歌の世界観やメッセージをより深く、より壮大に伝えることができるため、表現力を高めたい人にとってロングトーンは大きな武器となるのです。
ビブラートの習得にも効果的
ロングトーンの練習はビブラートの習得にも役立ちます。
ビブラートは、音を細かく揺らすことで豊かな表現を生み出す発声方法ですが、まずは音をまっすぐ一定に伸ばせることが前提です。
特に初心者の場合は音が揺れたり音程がブレたりしがちですが、ロングトーンの練習で正しい発声方法や息の量のコントロールができるようになると、ビブラートも習得しやすいでしょう。
【カラオケで高得点を狙いたい方必見】ロングトーンの練習方法
ロングトーンを安定して出せるようになるには、正しい練習方法を継続することが大切です。
ここでは、カラオケで高得点を出したい方にもおすすめの練習方法を4つのステップに分けて紹介します。
①全身をリラックスさせる
ロングトーンを安定させるには、まず身体の緊張を解くことが重要です。
肩や首、喉に力が入っていると声が詰まったり、呼吸が浅くなったりします。
練習前には深呼吸をしたり、軽くストレッチをしたりして全身をほぐしましょう。
リラックスした状態で声を出すことで、より自然な響きと持続時間が得られます。
②腹式呼吸を習得する
ロングトーンを支えるのに欠かせないのが「腹式呼吸」です。
胸ではなくお腹を使って深く息を吸い込み、ゆっくりと吐き出すことで、長く安定した発声が可能になります。
腹式呼吸は発声の基礎であり、声量や息の量をコントロールするためにも重要です。身に付ければ歌全体の表現力も向上するでしょう。
③呼吸をコントロールする
ロングトーンを成功させるカギは、呼吸をコントロールして一定の息の量を吐き続けることです。いくら深く吸っても、一気に吐き出してしまっては意味がありません。
息を一定のスピードで吐き続ける練習を行うことで、音の持続時間や安定性が高まります。
④ロングブレスで秒数を伸ばす
ロングブレスは、一定の量の息を長く吐き続ける練習方法です。ロングトーンが難しい場合は、ロングブレスから始めると良いでしょう。
声を出さずに「スー」と息を吐き続け、最初は20〜30秒を目標にするのがおすすめです。ロングブレスを繰り返し、徐々に秒数を伸ばしましょう。
ロングトーンは基礎が大切！テアトルアカデミーで学ぼう
ロングトーンを習得するには、正しい発声や呼吸のコントロールといった基礎の積み重ねが欠かせません。
独学では難しいポイントも多いため、プロの指導を受けながらスキルアップを目指すのもおすすめです。
テアトルアカデミーの「ON-LABO」では、基本的なボーカルスキルを段階的に学ぶことができ、未経験者でも安心して始められます。
中学生から30歳までを対象にした「ON-LABO」と、31歳以上向けの「ON-LABO NEXT」の2種類のコースがあり、それぞれ年齢や個人のレベルに応じたカリキュラムが用意されているのも大きな魅力です。
講師は音楽業界で活躍するプロが担当するため、自分の声の特性や強みを理解することから始められるため、効率的に実力を伸ばせるでしょう。
ロングトーンを身に付けて歌の壮大さを表現しよう
ロングトーンは、安定した発声や豊かな表現力を身に付けるうえで欠かせない技術です。
ロングトーンを習得するには発声方法や呼吸のコントロールなど、基礎からしっかりと学び、継続して練習することがポイントになります。
テアトルアカデミーの「ON-LABO」は、プロの指導のもと初心者でも安心してスキルアップを目指せます。
さらにレッスンだけでなく、オーディションもオンラインで行っているため、まずは気軽に挑戦してみてはいかがでしょうか。
ロングトーンをマスターし、感動を届ける歌声を手に入れましょう。
