ミュージカル「アニー」は、日本でも長年愛されている作品です。
毎年主役を務める子役が決まるとニュースやメディアでも取り上げられ、話題になるほど人気の演目ですが、アニーの作品に出演するにはどのような方法があるのでしょうか。
この記事では、アニーのオーディションの募集条件や応募する方法、オーディション内容などを詳しく紹介します。
ミュージカル「アニー」とは?
ミュージカル「アニー」は、世界大恐慌直後で街中の人々が希望を失っていた1933年のニューヨークが舞台となり、本当の両親と暮らすという夢を実現するために力強く生きる11歳の女の子「アニー」の物語です。
もともとは1924年に「ザ・リトル・オーファン・アニー(小さな孤児アニー)」という漫画が新聞「ニューヨーク・デイリー・ニューズ」に連載されたのが始まりです。
その後、アニーがミュージカルとなり1976年にアメリカで上演、日本では1978年に初上演されました。1986年からは日本テレビ主催の公演が始まり、現在までに総上演回数は1,994回、観客動員数は全国で191万人以上を誇ります。
アニーの募集条件
アニーのミュージカルでは、主役のアニーをはじめ多くの子どもが出演します。芸能事務所に所属していなくても、条件に該当していれば誰でもオーディションに応募可能です。
ここでは、アニー役とダンスキッズ役の募集条件を紹介します。
アニー役
ミュージカルの主人公アニー役の募集条件は以下の通りです。
年齢 | 年長〜中学校3年生 |
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性別 | 女の子 |
その他 | 合格した場合、指定された日程の稽古に通える方、および公演に出演できる方 |
アニー役と孤児役は同じオーディションで選考が行われ、どちらも同じ募集条件となります。
ダンスキッズ役
ミュージカル「アニー」では、主人公のアニー役だけでなく、ダンスで舞台を彩るダンスキッズ役の募集も行っています。
アニー役のオーディションに応募した方も併願可能で、ダンスキッズの募集条件は以下の通りです。
年齢 | 小学校3年生~中学校3年生 |
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性別 | 男女問わず |
スキル | 基礎となるダンス経験があり、バレエ、ジャズダンス、タップダンス、ストリート、アクロバット、新体操などのダンス力を持った方 |
その他 | 合格した場合、指定された日程の稽古に通える方、および公演に出演できる方 ※地方在住の場合は移住可能な方 |
アニーのオーディション応募から稽古開始までの流れ
ミュージカル「アニー」のオーディションは、 一次書類審査の後に二度の実技審査があります。
オーディションは無料で参加できますが、オーディション会場への交通費や宿泊費は自己負担です。オーディションの日程は募集要項で指定されているため、事前に確認しておきましょう。
ここでは、アニーのオーディションについて応募から稽古開始までの流れを解説します。
一次書類審査用紙を郵送
一次審査は書類審査です。オーディションの書類審査応募用紙に必要事項を記入し、写真を添付して送付します。写真は1ヶ月以内に撮影したものに限られ、全身と上半身の2枚が必要です。
課題曲を撮影
アニー役のオーディションの第一次審査では、課題曲を歌っている動画を提出する必要があります。
応募用紙を郵送後、折り返し課題曲の伴奏CDと楽譜が送られてくるため、課題曲を歌っている動画を撮影し、専用のフォームへ送信しましょう。
課題曲は「2人でいればいい」「トゥモロー」「メイビー」「ハードノックライフ」「フリードレス」のうちの1曲が指定されます。
二次実技審査
一次審査に合格した方には、二次審査の詳細情報が送られてきます。二次審査は実技審査です。詳しい内容は後述しますが、歌やダンス、演技の審査が行われます。
最終審査
実技審査に合格した方は、最終審査へ進みます。最終審査では歌や演技を一連の流れで行い、当日のうちに合格発表も行われます。
合格発表
最終審査の後には、合格発表が行われます。
アニー役と孤児役は同時に合否が決まり、最後には最終審査に進んだ子どもたちが全員で「トゥモロー」を合唱するのが恒例行事です。
稽古開始
アニー役・孤児役、ダンスキッズに選ばれた子どもたちは、公演に向けて稽古が始まります。
アニーのオーディション内容
ミュージカル「アニー」のオーディションでは、書類審査と動画審査に合格すると、ダンスおよび表現、歌、演技などの実技審査が行われます。
実技審査は二段階で行われ、一度目の実技審査に合格すると、最終実技審査への参加が可能です。
ここではアニー役・孤児役の実技審査の内容について紹介します。
①歌唱
歌唱審査では、作中の歌を課題曲として審査員の前で歌います。課題曲は「2人でいればいい」「トゥモロー」などがありますが、その年によって変わります。
この歌唱審査で数百人の参加者のなかから90人ほどにまで絞られます。
②ダンス
オーディション当日に講師が振り付けしたダンスを覚え、踊ります。ここでは身体能力やダンスの基礎技術などが審査されます。
ここではさらに60人ほどに絞られ、歌唱・ダンスの審査に通過した子どもは、次のワークショップに進むことが可能です。
③ワークショップ
ワークショップでは、課題として出されたテーマに沿って、自分でセリフや動きを考えて表現します。
与えられたセリフや振り付けをそのまま表現するのではなく、自分の個性を活かしながら演技をしなければならないため、想像力や表現力などが審査のポイントです。
この審査に合格した子どもたちが、最終審査へと進みます。
2024年公演に向けたオーディションでは、書類・動画審査に通過した約250名のうち、実技審査・ワークショップで30名程度まで絞られたようです。
アニーのオーディションに受かるには?
ミュージカル「アニー」のオーディションに受かるには、ダンススキルや歌唱力、表現力、想像力などさまざまなスキルが求められます。
これまでアニー役に選ばれた子どもたちは、芸能事務所や劇団に所属している子や、所属していなくてもミュージカル経験や合唱コンクールで成績を残している子が多い傾向にありました。
人前で演技したり歌ったりした経験のない方は、芸能事務所に入所し、レッスンを受けてスキルを磨くのがおすすめです。
以下では、過去にアニー役を務めた子どもを紹介します。
【2024年アニー役】
- 岡田 悠李:ジュエリーキッズプロモーション所属
- 絢田 祐生:無所属
小さいときから合唱団やピアノ、ダンス(バレエ、ジャズ、タップ、日本舞踊など)のレッスンを受けています。
芸能事務所に所属しながら合唱団コンサートやミュージカルに出演し、多くの舞台経験を持ちます。
芸能事務所には所属していませんが、2021年公演の「レ・ミゼラブル」ではリトルコゼット・リトルエポニーヌ役で出演、第6回TOKYO全国ミュージカル歌唱コンクールで3位を受賞した経歴を持ちます。
アニーのオーディションでは3度目の挑戦にして主役を務めることとなりました。
芸能事務所に入所してスキルアップしよう
アニーのオーディションは、毎年約9,000人前後の応募があり、オーディションに進めるのは400名ほどとされています。そのなかからアニーに出演できるのはごくわずかです。
ミュージカルのオーディションに向けて歌唱力やダンススキル、表現力を身に付けるなら、芸能事務所に所属するのがおすすめです。
なかでも、多くのキッズモデル(子役)が多く所属するテアトルアカデミーは、歌や演技、ダンスなどミュージカルに必要なスキルを身に付けられるレッスンが充実しています。
イベントや舞台への出演機会も多いため、さまざまなスキルを伸ばしながら表現する楽しさと喜びを感じられるでしょう。
レッスンは年長〜小学3年生までを対象とした「ジュニア部門」、小学4年生以上を対象とした「ユース部門」があり、子どもの成長に合わせて学べるレッスン内容が充実しています。
また、2025年度のアニー役にはテアトルアカデミーのキッズモデル(子役)が選ばれています。
【2025年アニー役】
- 丸山果里菜:テアトルアカデミー所属
ミュージカル「冒険者たち〜この海の彼方へ〜」「秘密の花園(メアリー・レノックス役)」に出演した実績を持ち、ブロードウェイミュージカル女優を目指すキッズモデル(子役)です。
アニーのオーディションに向けて対策をしよう!
ミュージカル「アニー」は日本で長く愛されているミュージカル作品の一つです。
アニーでは、主人公のアニー役や孤児役、ダンスキッズ役の子どもをオーディションで募集しており、条件に該当していれば誰でも無料で応募できます。
ただし、多くの応募者から選ばれるには、高い演技力や表現力、ダンススキルが求められるでしょう。
アニーをはじめ、ミュージカルや舞台への出演を目指す方は、芸能事務所のテアトルアカデミーに入所するのがおすすめです。テアトルアカデミーのレッスンでは、歌や演技、ダンスなどのミュージカルに必要なスキルを身に付けられます。
さらに、テレビ番組や映画、CM、イベント、舞台などの分野でも活躍できるチャンスがあるため、さまざまな経験を積みながらスキルアップが目指せるでしょう。
テアトルアカデミーのオーディションは随時開催されているため、まずは気軽にエントリーしてみてはいかがでしょうか。