育児にまつわる書籍やWebサイトを見ていると、よく「乳幼児」という言葉を見かけます。
この乳幼児とはいつまでのことを指すのでしょうか。
乳幼児と呼ばれる時期には定義があり、それぞれ身体的・精神的・環境的特徴が異なります。
この記事では、乳幼児の言葉の意味や赤ちゃんとの違い、年齢ごとの特徴の違い、乳幼児の育児のポイントなどを解説します。
乳幼児と呼ばれる時期はいつまで?
書籍やWebサイトでよく見かける「乳幼児」は、「乳児」と「幼児」の両者を含む総称です。
児童福祉法では、18歳未満の児童を年齢ごとに乳児、幼児、少年と区分しており、それぞれ明確な定義があります。
乳児
児童福祉法による定義では、「乳児は満1歳に満たない子ども」のことです。そのなかでも、出生後28日未満の子どもは母子健康法で「新生児」と呼ばれています。
幼児
幼児は、「満1歳から小学校に就学の始期に達するまでの子ども」を指します。1〜5歳頃までの子どもは発達スピードが著しく、言葉や知識をどんどん吸収し、身体能力も大きく伸びる時期です。
なお、児童福祉法によると、小学校就学の始期から満18歳に達するまでの者を「少年」と呼びます。
赤ちゃんとの違いは?
子どもの呼び方や区分は乳児・幼児以外にも新生児や小児という名称もあります。
以下は児童福祉法や母子健康法に明記されている言葉の定義です。
- 新生児:出生後28日を経過しない乳児
- 小児:出生から思春期まで。女児は14〜15歳、男児は16〜17歳まで
ただし、医療法における小児は一般的に小児科で診療を受ける子どもを指すため、具体的に何歳までと限定することは困難であるとも記載されています。
また、乳幼児の区分を明確にせず、広義的に「赤ちゃん」と呼ぶケースも多くありますが、「赤ちゃん」は専門用語ではなく明確に定義されていないため、人によって何歳頃まで呼ぶかが異なります。
一般的には「生まれて間もない子」を指す言葉ですが、状況やシーンに応じて2〜3歳の子どもも赤ちゃんと呼ぶことがあるでしょう。
シーンによって区分は変わる?
乳幼児の年齢は児童福祉法によって定義されていますが、シーンによっては必ずしもその通りに区分されているとは限りません。
例えば、保育園では0〜2歳児クラスを「乳児クラス」、3歳児以上を「幼児クラス」と扱うことが多い傾向にあります。
電車やバスの公共交通機関では、1歳以上小学校入学前の子どもを「幼児」、6歳以上12歳未満の小学生を「小児」と定めている会社が多いようです。
乳幼児にはどんな特徴がある?
乳幼児と一言で言っても、月齢や年齢で子どもの発達度合いは大きく異なります。
以下では、乳児期と幼児期でそれぞれどのような身体的・精神的な特徴があるのかを紹介します。
【乳児期】生後28日以上~1歳未満
乳児期は、脳や身体のさまざまな機能や能力が未熟な状態です。最初は1日の大半を寝て過ごしますが、徐々に昼間の活動時間が増えて寝返りやハイハイ、つかまり立ちなどができるようになります。
乳児期は著しい発達・発育が見られる時期でもあり、月単位でできることが増えていくでしょう。
保護者はそのサポートをできるよう意識することが大切です。積極的に話しかけたりスキンシップを図ることで赤ちゃんの愛着が育ち、社会性やコミュニケーション能力の基礎が培われます。
生後半年ほどになると離乳食が始まることが多いですが、好き嫌いや食べる量には個人差があるため、離乳食を嫌がるからといって焦る必要はありません。
また、この頃から身近な人や両親を認識できるようになり、人見知りや後追いも始まるでしょう。
【幼児期】1~2歳
1歳3ヶ月頃になると安定して歩けるようになり、行動範囲が広がります。物事への興味が高まり探索活動も盛んになるでしょう。
また、1〜2歳は自我が芽生えて何でも自分でやりたがるようになったり、保護者からの促しに「イヤ」と拒否を示したりする時期でもあります。
感情がうまくコントロールできないため、いわゆる「イヤイヤ期」に入る可能性もあります。
【幼児期】3~4歳
3歳を過ぎると手先を器用に使えるようになり、保護者の指示も理解できるようになります。
また、友達と遊びながら社会性やコミュニケーション能力を育んだり、知的好奇心が旺盛になったりするため、習い事を始めるのも良いでしょう。
【幼児期】5~6歳
日常的な習慣はほとんど自分でできるようになります。社会性や道徳性が育まれ、他者の気持ちを想像したり、自分で考えて物事の判断ができたりするようになるため、大きな成長を実感できる時期です。
また、仲間と協力して1つの目的に向かって取り組むことができるようにもなるでしょう。
身体能力も発達し、走る、跳ぶなど快活に動き回るようになります。友達との遊びでは知識を出し合い創意工夫を重ねて発展させるようになることも特徴です。
乳幼児の育児のポイント
乳幼児は発達が著しく、どんどんできることが増えていきます。
1日の多くの時間を保護者と過ごす乳幼児期は、保護者からの愛情を多く感じることがポイントです。
そのため、特に以下のことを意識して赤ちゃんと接すると良いでしょう。
- スキンシップを大切にする
- たくさん話しかける
- 年齢に合わせてしつけをする
乳幼児にとって、保護者とコミュニケーションを取ることは心や身体の発達に重要です。特に人間関係では、乳幼児期の愛着を基盤にして、他者との関係性を築いていくことになります。
子どもの将来のためにも、乳幼児の時期に親子の絆を深めておくことが大切と言えるでしょう。親子でコミュニケーションを深めるための方法として、習い事に通うのもおすすめです。
乳幼児の育児について、詳しくは以下の記事でも紹介しているため参考にしてください。
乳幼児とたくさんコミュニケーションを取るなら習い事がおすすめ
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乳幼児の特徴を理解して育児に取り入れよう!
乳幼児は年齢によって、身体的・精神的・環境的な特徴が大きく異なります。どんどんできることが増えていくため、子どもとコミュニケーションを取りながら成長をサポートしていきましょう。
子どもとコミュニケーションを深めたい方は、テアトルアカデミーのレッスンを受けるのがおすすめです。
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