ラジオパーソナリティは、ラジオ番組の進行役としてリスナーに情報や楽しみを提供する重要な仕事です。
スマートフォンでラジオが気軽に楽しめるようになり、ラジオパーソナリティの仕事への注目も高まっています。
この記事では、ラジオパーソナリティの役割や主な仕事内容、必要なスキルに加え、ラジオパーソナリティになる方法についても詳しく解説します。
ラジオパーソナリティの役割とは?
ラジオパーソナリティとは、ラジオ番組の進行を担当する人物です。主にトークを中心に番組を進め、はがきやメール、SNSへの投稿などを通じてリスナーとのコミュニケーションを図ります。
一方、「ラジオDJ」もよく聞く言葉です。ラジオDJは音楽を流すことをメインにしているラジオ番組の進行役を指しますが、役割には大きな差はありません。
主な仕事内容
ラジオパーソナリティの主な仕事内容は以下の通りです。
- 番組進行
- リスナーからのメッセージのチェック・読み上げ
- ゲストとの会話
- 楽曲の選定
- スタッフとの打ち合わせ
- 番組の企画案作成 など
トークでは台本に沿って進行するだけでなく、トークでリスナーを楽しませることも重要な役割です。
一方、ニュースや情報を伝える場面では内容を正しく伝えることが求められます。
また、番組の進行だけにとどまらず、番組の企画や構成など、制作に携わることも大きな仕事の一つです。
年収
ラジオパーソナリティの収入は、雇用形態や経験、知名度によって大きく異なります。
芸能事務所に所属しているタレントやフリーランスの場合、1本ごとに報酬額が変わりますが、放送局やラジオ局に所属するアナウンサーの場合、年収は550万円程度とされています。
ただし、これにはテレビ局のアナウンサーも含まれます。
ラジオパーソナリティに適している人が持つ素質
ラジオパーソナリティとして活躍するには、単に話すことが得意なだけではなく、さまざまな素質が求められます。
ここでは、ラジオパーソナリティに適している人が持つ素質について解説します。
人と関わるのが好きな人
ラジオパーソナリティは、リスナーとのコミュニケーションやゲストとのトーク、スタッフとの打ち合わせなど、さまざまな人と関わる仕事です。
そのため、自分のことを話すことだけでなく、相手の話を引き出すスキルも求められます。
また、「音声のみ」で情報を伝えるラジオでは、「話を聞いていると安心する」「親しみを感じる」ような話し方や雰囲気も大切です。
リスナーとの距離感を意識しながら心をつかむ話し方をすることもパーソナリティに求められるスキルでしょう。
人との会話を楽しみ、自然とコミュニケーションを取れる人は、この仕事に向いていると言えます。
さまざまなことに好奇心旺盛な人
ラジオでは、日々さまざまな話題が取り上げられます。
時事ニュース、映画、音楽、スポーツ、グルメ、旅行など、多岐にわたるトピックスについて話す機会があります。
そのため、幅広いジャンルに興味を持ち、知識を深めようとする姿勢が大切です。
知識を身に付けることは、ゲストやリスナーの話を深掘りしたり、コメントしたりするときにも役立ちます。
ほど良い距離感を保てる人
ラジオパーソナリティは、リスナーやゲストと親しく接しながらも、適度な距離感を保つことが求められます。
声だけで伝えるラジオでは表情や仕草が見えません。そのため、フレンドリーに話しかけすぎるとなれなれしい印象を与え、逆に距離を取りすぎると冷たい印象を持たれる可能性があります。
また、すべてのリスナーに対して公平に接することも大切なポイントです。一部の主張や分野に過剰に反応すると、そのほかのリスナーから反感を買う恐れがあります。
臨機応変に対応できる人
ラジオでは、決まった台本がある場合でもすべてがその通りに進むわけではありません。
時には、機材トラブルや災害発生など予期しないことも起こるでしょう。
特に生放送の場合では、想定外のことが起きたときにも臨機応変に、冷静に対応することが求められます。
クリエイティブな人
ラジオパーソナリティには、面白い企画を考える能力も必要です。リスナー参加型のコーナーや特別企画など、リスナーが興味を持つ内容を考えるクリエイティブな素質が求められます。
また、パーソナリティはラジオ番組全体の雰囲気を演出する手法も考えなければなりません。トークのテンポ、声のトーン、BGMの使い方など、細かい演出の積み重ねによって番組の魅力が決まるため、こうした点を意識して番組に取り組めるかも大切なポイントです。
ラジオパーソナリティになるために必要なスキル・資格
ラジオパーソナリティになるために特別な資格は必要ありません。
しかし、リスナーを楽しませるためには正しい発音や幅広い知識、トーク力、企画力など、さまざまなスキルが求められます。
ここでは、ラジオパーソナリティに必要なスキルについて解説します。
聞き取りやすい発声・発音
ラジオパーソナリティは、声だけで正しい情報を伝え、リスナーを楽しませる仕事です。そのため、以下のようなポイントを意識した発声・発音が重要です。
- はっきりと発声する明瞭な発音
- 単調にならないように、感情を込めた適切な抑揚
- リスナーに伝わりやすい声のトーン
- 早口になりすぎず、聞きやすい早さで話すスピード
幅広い知識
先述の通り、ラジオ番組では、時事ニュースや音楽、グルメ、トレンドなど、さまざまなジャンルの話題を扱います。広く深い知識を持っていることで、ゲストやリスナーの話への理解度が深まり、話を展開できるでしょう。
ラジオパーソナリティは、リスナーが興味を持つ話題を提供できるように、日々の情報収集を習慣化することが大切です。
番組を盛り上げるトーク力
ラジオパーソナリティの仕事は、ただ話すことではありません。
「いかにリスナーを惹きつけるか」が重要です。
自分のエピソードトークやフリートークだけでなく、ゲストの魅力を引き出したりリスナーのメッセージで番組を盛り上げたりするトーク力が必要とされます。
リスナーを楽しませる企画力
ラジオパーソナリティは、スタッフと一緒に魅力的な企画を考えることも大切な仕事です。
「リスナーが参加しやすい」「共感しやすい」ことを意識し、パーソナリティ自身がリスナーに楽しんでもらえるように工夫する企画力・アイデアが求められます。
ラジオパーソナリティになるには?
ラジオパーソナリティになるには、いくつかの方法があります。声を生かした仕事に関心がある方は、自分に合った方法を選ぶことが大切です。
専門学校・養成所でスキルを身に付ける
ラジオパーソナリティやアナウンサー、声優などの育成を目的とした専門学校・養成所では、発声や発音、滑舌などの基礎から番組の企画・進行、ナレーション、フリートークなどの専門的な技術を学ぶことができます。
未経験で入学・入所する人が多く、基礎からしっかりとスキルを身に付けられることが特徴です。
専門学校・養成所では、現役のアナウンサーやパーソナリティが講師を務めることも多く、第一線の現場で求められる人材を目指し、実践的な学びを得られるのも魅力と言えます。
放送局・ラジオ局に就職する
ラジオパーソナリティになるためには、放送局やラジオ局に就職する方法もあります。特に、アナウンサーやリポーターとしてキャリアを積むと、パーソナリティへの道が開けることもあるでしょう。
就職のハードルが高いと感じる場合は、アルバイトで番組制作の現場を体験するのも一つの手段です。
ただし、ラジオ局の求人では制作を専門的に行う人を募集しているケースが多いため、パーソナリティの募集の有無を確認する必要があります。
ラジオパーソナリティのオーディションを受ける
ラジオパーソナリティになるために、オーディションを受けるのも一つの方法です。特に、地元のコミュニティFMやインターネットラジオでは、未経験者向けのオーディションが行われています。
しかし、オーディションは競争率が高く、多くの経験者が応募するため、高いスキルや個性が求められるでしょう。
芸能事務所に所属する
芸能事務所に所属し、タレント活動の一環としてラジオパーソナリティの仕事を受ける方法もあります。
特に、声優やお笑い芸人、俳優として活動している人が、自身の冠番組を持つケースが多い傾向です。
芸能事務所にはナレーター事務所や声優事務所も含まれ、声優として活躍を目指すこともラジオパーソナリティへの第一歩と言えます。
ラジオパーソナリティになるにはテアトルアカデミーのオーディションを受けよう!
ラジオパーソナリティを目指すなら、テアトルアカデミーの「声優コース」がおすすめです。
未経験でもプロの声優を目指せる「声優コース」は、発声・滑舌トレーニング、台本を使用したセリフ練習などのレッスンがオンラインで受けられます。
声だけで情報や楽しさを伝えるラジオパーソナリティにとって、聞き取りやすい声・話し方や表現力は必須スキルのため、プロによる実践的なトレーニングで効率的に習得できるでしょう。
また、テアトルアカデミーでは、過去に企業とコラボレーションし、番組にナレーター出演できるオーディションを開催したり、コミュニティFMのラジオ局でラジオ番組制作体験のワークショップなども実施しています。
2024年の夏には公式YouTubeにてラジオ番組を生配信する企画を行うなど、ラジオパーソナリティの体験ができるイベントが豊富なことも大きな魅力です。
ラジオパーソナリティは番組進行の要!スキルをどんどん高めよう!
ラジオパーソナリティはラジオ番組の進行をはじめ、ゲストやリスナーとのコミュニケーション、番組の企画・制作などを行う仕事です。
人と話すことや楽しませることが好きな方、好奇心旺盛な方、クリエイティブなことが得意な方はラジオパーソナリティに向いているかもしれません。
ラジオパーソナリティになるにはいくつかの方法がありますが、未経験から目指すならテアトルアカデミーの「声優コース」がおすすめです。発声や滑舌、話し方の基礎をしっかり学べるだけでなく、ラジオパーソナリティの仕事を体験できる企画やイベントも開催しています。
楽しくレッスンを受けながらラジオパーソナリティに必要なスキルを高めたい方は、オーディションにエントリーしてみてはいかがでしょうか。