「アフレコ」は声優にとって欠かせないスキルの一つです。
アフレコの練習は自宅でもできますが、防音対策やスマートフォン・パソコンを用意するなどの準備が必要となります。
また、練習する際には姿勢や発声・発音練習などの基礎を大切にすると良いでしょう。
この記事では、アフレコの練習方法や必要な準備について詳しく解説します。
アフレコは声優の仕事の一つ
アフレコは「アフターレコーディング」の略称で、完成した映像にレコーディングを行い、声を当てることを指します。
この方法は日本のアニメ制作において主流であり、映像と音声を同期させることで作品全体の完成度を高められることが特徴です。
アフレコは声優として活躍するための基礎的なスキルであり、この作業を通じてキャラクターの感情や性格、心の揺れ動きなどを視聴者に伝えることが求められます。
アテレコ・プレスコとの違い
アフレコと似た言葉に「アテレコ」もあります。
アテレコはアフレコの一種で、完成した映像に音をのせる手法です。
ただし、アテレコは特撮作品や海外ドラマ・映画のように別の俳優が演じた作品に後から声をのせることを指します。
また、プレスコは「プレスコアリング」の略称です。
アフレコとは手順が逆となり、セリフを先に録音したものに映像を合わせることを言います。
日本ではアフレコが主流ですが、海外ではプレスコが主流とされ、ミュージカル映画などではよくプレスコが採用されます。
アフレコはセリフや演技が決められているなかで表現する一方、プレスコは声優の裁量でアドリブを入れられることが特徴です。
アフレコを練習するなら事前準備が大切
アフレコの練習は自宅でも可能ですが、事前準備をしっかり行うことで、より効率的にスキルを高められます。アフレコの練習に必要なアイテムや環境について詳しく見ていきましょう。
用意するアイテム
アフレコ練習を始めるには、以下のアイテムを用意する必要があります。
- 声をのせる映像
- 映像を流すためのパソコンまたはテレビ
- 録画するためのスマートフォン
- 台本(セリフを書き出したノートなど)
映像は自分の好きな作品や練習したいシーンを用意しましょう。
次に、パソコンやテレビで映像を流しながらアフレコし、その様子をスマートフォンで撮影します。台本は既存の作品のセリフを書き出すほか、オリジナルの台本を作成するのも良いでしょう。
また、無料のサンプル台本を公開しているWebサイトもあるため、さまざまなセリフを練習するために活用するのもおすすめです。
防音対策をする
アフレコの練習中は、感情を込めて大きな声を出す場面も少なくありません。そのため、防音マットや防音カーテンを使う、防音室を設置するなどの防音対策を取ることをおすすめします。
防音対策をしていないと、近所迷惑になったり、近隣の声や外部の騒音が録音に入ってしまったりする可能性もあるでしょう。
自宅での防音対策が難しい場合は、レンタルスタジオを利用するのも効果的です。スタジオでは高品質な録音環境が整っており、周囲の騒音を気にすることなく練習に集中できます。
アフレコ練習方法を紹介
アフレコの練習準備ができたら、いよいよ練習に入ります。突然アフレコを始めるのではなく、セリフを読み込む、発声・発音練習をするなどの準備も丁寧に行いましょう。
台本を読み込む
まずは、台本をしっかりと読み込みます。作品の内容やセリフの意図を理解することで、セリフに感情を入れ、自然な抑揚をつけやすくなります。
姿勢を整える
正しい姿勢は声の響きや発声の安定性に影響を与えます。背中をまっすぐ伸ばし、リラックスした状態で練習することが大切です。
自分の姿勢に不安がある方は、姿勢を正すストレッチ方法を検索して行うのも良いでしょう。
発声・発音練習をする
アフレコの練習をする前には、発声・発音練習をしましょう。いきなり声を出そうとすると喉に負担をかけたり、口まわりがこわばって動かしにくかったりします。
そのため、発声・発音練習をすることで喉や舌、口まわりの筋肉をほぐしてリラックスさせることが重要です。
また、発声・発音練習は表現力を広げるためにも欠かせません。声優としてのスキルを高めるために、日々練習を続けましょう。
練習の様子を録画する
スマートフォンで自分の練習風景を録画し、声の響きや滑舌、感情表現など、全体の様子を確認しましょう。客観的に見ることで改善点を見つけやすくなります。
改善点を中心に繰り返し練習する
録画した動画を見直して、棒読みになっている、聞き取りにくい、口の動きが合っていないなど、納得のいかない箇所は紙に書き出します。
何度も練習し、一つひとつ改善しながらスキルアップを目指しましょう。
アフレコで悩んだら声優向けのレッスンを受けるのもおすすめ
アフレコの練習は自宅でもできますが、練習してもなかなか上達を感じられない、うまく改善できないという方は、プロのレッスンを受けるのもおすすめです。
テアトルアカデミーの声優コースなら、声優を目指す方向けの専門的なレッスンを受けることができます。
声優コースでは、発声・滑舌トレーニング、台本を使用したセリフ練習などの実践的なレッスンを受けられるほか、プロ講師からのフィードバックももらえるため、上達のスピードも早いでしょう。
また、レッスンはすべてオンライン受講できるため、全国どこに住んでいてもスキルアップが狙えます。
テアトルアカデミーの「声優コース」について、詳しくは以下の記事で紹介しています。
声優になるならアフレコ練習を重ねてスキルを磨こう!
アフレコの技術は、声優になるために欠かせないスキルの一つです。アフレコの練習は自宅でもできるため、声優を目指す方は挑戦してみましょう。
アフレコ練習は、正しい姿勢や発声・発音練習などの基礎的な部分を大切にしながら、客観的に自分の演技を分析することが大切です。
アフレコがなかなか上達しない、発声・発音の基礎から身に付けたいという方は、テアトルアカデミーの「声優コース」がおすすめです。声優業界で活躍するプロによるレッスンやフィードバックが受けられ、未経験からプロ声優を目指すためのサポート体制も充実しています。
オーディションは無料で参加できるため、声優を目指している方はエントリーから始めてみてはいかがでしょうか。