声優に興味があるものの、アニメのほかにどのような仕事があるのか、どういうやりがいを感じられるのかなど、声優の仕事について詳しく知りたい方も多いのではないでしょうか。
この記事では、声優の仕事内容や必要な資格、求められるスキル、やりがいなどについて詳しく解説します。
声優の仕事内容は？
声優の仕事と言えばアニメのアフレコ（吹き込み）をイメージする方が多いかもしれません。
しかし実際には、洋画の吹き替えやラジオ出演、ゲームやアプリのキャラクターなど幅広い分野で活躍できます。
まずは、声優の主な仕事内容について紹介します。
アニメのアフレコ（吹き込み）
声優の仕事の代名詞とも言えるのが、アニメのアフレコ（吹き込み）です。
この仕事がしたくて声優を目指す方も多いでしょう。声を当てることでアニメのキャラクターに魂を吹き込む声優は、アニメの人気を左右する重要な役割を担います。
声だけでキャラクターの感情を表現するため、優れた表現力・演技力が求められます。
また、キャラクターの人気が声優の知名度に直結するため、広く知ってもらうためのきっかけになるかもしれません。収録の時間は、一般的に30分のアニメ収録で2〜4時間かかると言われています。
洋画の吹き替え
海外の映画やドラマを国内で配信する際に、声優が必要とされます。
海外作品はアメリカやヨーロッパ、インド、アジアなどさまざまな国で作られるため、対応言語も多岐にわたります。
それぞれの国では間の取り方や口の動き、セリフの長さが異なるため、すでに演じている人に合わせてアフレコをするのは容易ではありません。
セリフと映像にズレがなく、視聴者が違和感なく作品に没頭するためにも、声優は高度なスキルが求められるでしょう。
ラジオCM・ドラマ・パーソナリティ
声や音楽で情報を届けるラジオも、声優が広く活躍できる分野です。
ラジオCMやラジオドラマは、声だけで多くの情報を伝える必要があるため、表現力や演技力はもちろん滑舌の良さや正しい発声方法も身に付けておかなければなりません。
また、声優として知名度が上がれば、パーソナリティやゲストとしてラジオに出演できる可能性もあります。
ゲームやアプリのキャラクター・VTuber
ゲームやスマートフォンアプリでは、キャラクターが話すものが多く展開されています。
キャラクターボイスの仕事は、ほかの出演者とセリフの掛け合いをすることはなく、1人で音声を収録することがほとんどです。
そのため、相手がいなくても感情を込められる演技力と表現力が必要となるでしょう。一つひとつのセリフが短くパターンが多いことも特徴です。
また、近年では顔出しせずに声や表情、動作で個性を出すVTuberの人気が高まっており、「VTuber声優」という専門の声優も誕生するほど、市場が拡大しています。
VTuberは配信をしながら視聴者と掛け合うケースが多いため、コミュニケーションやトークを円滑にできる力や対応力が必要となるでしょう。
ナレーション
テレビやCM、プロモーション動画など、さまざまなコンテンツでナレーションは重要な役割を果たします。
ナレーションを担当する声優は解説やストーリー進行を担う語り手です。聞き手に聞き入ってもらうためには、抑揚やリズムを付けたり、ときには演技も織り交ぜたりするなど、興味を持ってもらえるような工夫が大切です。
イベント司会
声優は、イベントや講演会の司会を担当することもあります。
司会はイベントのスケジュールに沿って円滑に進行するだけでなく、出演者や参加者とコミュニケーションを取ったり会場の雰囲気を盛り上げたりするスキルも必要です。
司会はイベントの成功に寄与する重要な存在のため責任は大きいですが、経験を通じて得られる学びも多いでしょう。
声優の吹き込みのお仕事の流れ
次に、声優の仕事の多くを占めるアニメ・洋画のアフレコ（吹き込み）について紹介します。
一般的な仕事の流れは以下の通りです。
- 台本の読み込み
- スタジオでの打ち合わせ
- 収録
台本は収録日より前に渡されることが多いため、事前にしっかりと読み込んでおくことが大切です。演じるキャラクターの性格やシーンの流れ、セリフの感情を理解しておくことで、演技にもリアリティが増します。
収録当日はスタジオに入り、監督や共演者と打ち合わせを行います。細かい設定やキャラクターの演じ方について、監督やスタッフから指示があれば調整しましょう。マイクテストやリハーサルを行い、いよいよ収録です。
収録は、モニターに流れる映像に合わせて声を吹き込みます。多くの場合、マイクは1人1台ではありません。同じシーンを収録する共演者とスタジオに入り、自分の順番になったらマイクの前に立ち、入れ代わりながらアフレコをします。
声優のやりがい
声優は声の演技で多くの人に感動や勇気を与えられる仕事ですが、具体的にどのようなことにやりがいを感じられるのでしょうか。
- 声だけで表現する難しさ
- 幅広い人物を演じられる
- 幅広い仕事内容
- 実力が評価されやすい
- チームで作品を作り上げるおもしろさ
声優のやりがいとして多く挙げられるのは、上記のポイントです。
声優は声だけで感情や心の動きを表現しなければなりません。演技力や表現力、想像力などさまざまなスキルが必要となり、日々のトレーニングも欠かせないでしょう。
だからこそ、成長を感じられたり自分にしかできない表現を見い出せたりしたときには、大きなやりがいを感じられます。
また、作品ごとに異なる人物を演じられること、仕事内容が異なることも声優の仕事の魅力です。毎回新たな発見や学びがあるため、多くの刺激を得られるでしょう。
経験を重ねるにつれて、表現の幅が広がることや実力が評価されることも大きなやりがいにつながります。
人によっては監督やスタッフ、共演者と一つのチームとなって良い作品を作り上げることに魅力を感じる場合も多くあります。
声優の給料
続いては、声優の給料について紹介します。声優にはランク制度があり、スキルやキャリア、人気度に応じて給料は変動するため一概には言えません。
しかし、声優は実力次第で高収入を狙えます。出演する作品の知名度や人気度でその後の給料が変わるでしょう。
また、声優以外にもタレントや歌手、ナレーションなどの活動を増やすことで多くの収入を得ている声優もいます。
声優の仕事に必要な資格・スキル
声優を目指すなら、必要な資格があるのか、どのようなスキルが求められるのかも知っておきたいところです。声優になるにあたって必要な資格はありませんが、演技力だけでなく幅広いスキルが求められます。
そのため、声優として本格的に活動していくなら、養成所や専門学校に通うことでより高度なスキルを身に付けられるでしょう。
表現力・演技力
声優にとって表現力・演技力は欠かせないスキルです。
声優は、作品ごとに演じるキャラクターが異なるため、どのような性格や年代・性別のキャラクターでも的確に表現する力が求められます。また、キャラクターの感情や心情を分かりやすく伝える高度な演技力も必要となるでしょう。
読解力
キャラクターの感情や性格を表現するためには、読解力も必要です。
ストーリーの流れをつかみ、セリフに込められた作者の意図やストーリーの流れを理解することで、演技力・表現力が活きてくるでしょう。
コミュニケーション能力
声優は自身のスキルを高めるだけでなく、スタッフや共演者と円滑に仕事を進めるためのコミュニケーション能力も身に付けておくと良いでしょう。
アフレコ（吹き込み）では、状況に応じて演技や表現の変更を求められることがあります。そこで指示を理解し、疑問があれば対話をして演技に落とし込むためにも必要なスキルです。
また、挨拶やお礼など基本的なコミュニケーションを大切にすることも意識しましょう。
精神力・体力
声優は、自分のスキルを高めるために日々のトレーニングが欠かせません。同じことを継続する力、上を目指して努力を続ける精神力が必要です。
声優になるまでにはいくつものオーディションを受け、何度も落選してしまうこともあるでしょう。それでもくじけずに挑戦し続ける力も大切です。
また、さまざまな声色を出したり発声したりするためには、基礎体力がなければなりません。大切なときに体調を崩さないためにも、筋力・体力を付けておくと良いでしょう。
声優になる方法には何がある？
声優になるにはいくつかの方法があり、大きく分けると以下の3通りです。
- プロダクションに所属
- 専門学校に通う
- 声優養成所に所属
芸能プロダクションや声優プロダクションに所属すると、一般非公開のオーディションに挑戦できたり、声優のスキルを伸ばす本格的なレッスンが受けられたりします。
専門学校や養成所でも声優に必要なスキルを身に付けられますが、卒業・修了後にプロダクションのオーディションを受けて所属するステップが必要です。
ただし、実力が認められれば養成所に通っていてもオーディションを受けてプロダクションに所属できる場合もあります。
声優として本格的に活動していくなら、プロダクションに所属するのがおすすめです。さまざまなオーディションや仕事の経験を通じて、活動の幅を広げながら実践的なスキルを高めていけるでしょう。
そのほか、声優としてプロデビューを目指す方は以下の記事も参考にしてみてください。
声優になるならテアトルアカデミーがおすすめ
未経験から声優を目指すなら、テアトルアカデミーの声優コースがおすすめです。
大手芸能事務所のテアトルアカデミーには、第一線で活躍する声優も多く所属しています。基礎的なレッスンはもちろん、プロの講師陣や声優による実践的なレッスンも受けられるため、レッスンを受けながらプロデビューするのも夢ではありません。
10〜69歳であれば誰でもオーディションを受けられるため、年齢を理由に声優への挑戦をためらっている方にもおすすめです。
声優のお仕事を知って活躍できる声優を目指そう！
声優には、アニメのアフレコ（吹き込み）だけでなくさまざまな仕事があります。
自分の個性やスキルに合わせて、幅広い分野の仕事に挑戦できるでしょう。声優になるために必要な資格はありませんが、求められるスキルは多岐にわたります。
日々の自主練習や経験を通じて、少しずつでも身に付けていきましょう。
未経験から声優を目指すにはいくつかの方法があります。プロとして活躍できる声優を目指すなら、プロダクションに所属する方法がおすすめです。
テアトルアカデミーの声優コースであれば、レッスンを受けながらプロデビューできるチャンスがあります。オーディションもレッスンもすべてオンラインで受けられるため、まずは気軽にエントリーしてみてください。
