声優を目指してセリフ練習しよう!練習のポイントや演技力アップのコツも解説

声優を目指してセリフ練習しよう!練習のポイントや演技力アップのコツも解説 声優

声優に必要なスキルを伸ばすには、自主練習が欠かせません。

しかし、実際にどのような練習をすれば良いのか、演技力を上げる方法はあるのかと、疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、セリフ練習のポイントやセリフのサンプル、演技力アップのコツなどについて解説します。

声優を目指すならセリフ練習は欠かせない!

声優を目指すならセリフ練習は欠かせない!

声優を目指すなら、表現力・演技力を高めるためにセリフ練習は欠かせません。さまざまなシーンや感情をイメージしながら発言するため、想像力も養われるでしょう。

また、日常的にセリフ練習をしておくと、ボイスサンプルを作る際にも役立ちます。

ボイスサンプルには自己紹介やナレーションに加え、キャラクターのセリフ音源も必要です。

少年・少女のセリフや大人のセリフ、老人やしゃべる動物のキャラクターのセリフなど、バリエーション豊かな声を出せるように練習しておきましょう。

ただし、セリフ練習をする前には、しっかり発声するための基礎練習をすることも重要です。自主練習は、基礎とセリフをセットにして行うと良いでしょう。

セリフ練習前の基礎練習とは?

基礎練習は、大きく聞き取りやすい発声をするために重要な要素です。プロの声優にも、セリフ練習の前には基礎練習を行っている方が多くいます。

ここでは、基礎練習で取り入れたいトレーニングについて、簡単に紹介します。

腹式呼吸

横隔膜を大きく動かす腹式呼吸は、はっきりと張りのある声を出せるようになる呼吸法です。腹式呼吸の方法とポイントは以下の通りです。

  • リラックスした状態で背筋を伸ばし、顎を軽く引く
  • 鼻からゆっくりと息を吸い込みながら、お腹を膨らませる
  • ゆっくりと息を吐き切って、お腹をぺたんこにする

全身で息をするようなイメージで、1日10セットほど繰り返すと良いでしょう。

息を吸うときは、お腹の下にある丹田(たんでん)に空気をためるようなイメージで膨らませます。姿勢に不安がある方は壁に沿って立ち、姿見の鏡がある場合は姿勢を確認しながら行うのがおすすめです。

母音法トレーニング

母音法トレーニングは滑舌を良くするために重要なトレーニングの一つで、すべての言葉を母音に分解して発音します。

例えば、「ありがとうございます」を母音に分解すると「あいあおうおあいあう」となります。

母音がはっきり聞こえるように練習した後に、母音をイメージしながら「ありがとうございます」と話すと、歯切れが良く聞き取りやすくなるでしょう。

滑舌が良くなれば、声が大きくなくても聞きやすく、話の内容を相手に伝えやすくなります。

「ありがとうございます」「おはようございます」などの挨拶に加え、苦手な言葉や日常的によく使う言葉を母音法トレーニングに取り入れるのがおすすめです。

鼻濁音

鼻濁音とは、「がぎぐげご」のように濁点の付く言葉の印象を和らげるために鼻腔内に響かせる音です。鼻にかかるような「鼻声」をイメージすると分かりやすいかもしれません。

鼻濁音の発声は「美しい」「正しい」日本語として必要とされていて、アナウンサーや歌手のトレーニングにも採用されています。また、声優を目指すうえでも必須のスキルです。

鼻濁音の練習方法は、濁音の前に「ん」を入れるのがおすすめです。「んーがー」と何度か発音しながら「ん」と「が」の切れ目を感じさせないように意識すると良いでしょう。

鼻濁音は、やわらかく鼻へ抜いて発音することがコツです。鼻に手を当てて、鼻濁音を発音したときに振動を感じれば、うまくできている証拠です。

滑舌練習 五十音

「あいうえお」から「を」までの五十音を活用した滑舌練習は、ハキハキと滑舌良く話すために重要なトレーニングです。方法はシンプルで、「あいうえお」「いうえおあ」「うえおあい」と頭の言葉を1文字ずつずらして発声します。

息を一定に吐くトレーニングでもあるため、腹式呼吸を意識して行いましょう。

以下にあ~さ行までを記載するので、参考にしてください。
や行とわ行は「やいゆえよ」「わいうえを」として同様に発音しましょう。

<あ行> あいうえお いうえおあ うえおあい えおあいう おあいうえ
<か行> かきくけこ きくけこか くけこかき けこかきく こかきくけ
<さ行> さしすせそ しすせそさ すせそさし せそさしす そさしすせ

巻き舌練習

巻き舌は舌の筋肉を鍛えるのに効果があるため、滑舌を良くすることにつながります。一度できるようになれば簡単ですが、コツをつかむまでは苦労する方もいるかもしれません。

巻き舌練習では、舌を上顎に付けた状態で発声し、空気が通って舌を振動させる、または振動で上顎を弾いて音を出します。以下の手順で行うと、比較的出しやすいでしょう。

  • 口元はリラックスさせる(力を入れない)
  • 舌先を上の歯の根元に触れるくらいの位置に置く
  • 舌先の位置を変えないように意識し、息を強く一定に吐き、舌を振動させる

上記の方法で難しい方は、「とろろ」「あらら」のようにら行が続く言葉を繰り返し練習するのがおすすめです。

「どるるるる」と濁音の入った音をら行の前に置くと、より感覚をつかみやすくなります。

外郎売練習

声優やアナウンサー、俳優の発声練習ではおなじみの方法です。「拙者親方と申すは、お立会の中に御存知のお方もござりましょうが〜」で始まる長いセリフを読み上げます。

セリフの中では感情やテンションが多様に変化するだけでなく、テンポ良く話す必要もあるため、発音、滑舌、演技のすべてのスキルアップに役立てられます。

まずは物語の流れをつかみ、ゆっくりと読みながら演じることから始めると良いでしょう。

セリフの練習に使えるセリフ集

セリフの練習に使えるセリフ集

基礎練習の後はセリフ練習をしましょう。

ここでは、セリフ練習に使えるセリフのサンプルを集めました。セリフ練習は、キャラクターを変えていろいろなパターンで演じることが大切です。

ストーリーや感情をイメージしながら読んでみましょう。

女性用セリフ

  • 少女
  • お兄ちゃん遊ぼー!え、今日はほかの人と遊ぶの?やだやだやだ!お兄ちゃんは私と遊ぶのー!!昨日も友だちと遊ぶっていって夕方まで帰ってこなかったでしょー!?今日は私と遊ぼうよー!えーん!!!!(泣く)
  • 少年
  • 僕、母さんと約束したんだ。絶対にプロ野球選手になるって!今はまだへたくそだけど、でもいつか、きっと……誰もが憧れるかっこいい選手になって母さんを喜ばせるんだ!
  • お姉さん
  • もう無理、別れましょ。これ以上あなたに怒ったり傷付けられたり、ムダな時間を過ごしたくないの。……次は必ず約束を守るから、最後のチャンスをくれって?その言葉に何度裏切られたと思ってんのよ!
  • おばあさん
  • これ、そこのお兄さんや。ちょっとわしの横に座って話を聞いていかないかい?急いでるたってあんた、この先は魔物の住む森が広がっているだけじゃよ。50年くらい前かのぉ、お前さんにそっくりの若者が来てなぁ……

    男性用セリフ

  • 成人男性①
  • あ、ゆうか先輩!おはようございまーす!あれ、髪の毛切りました?めっちゃ似合ってますねー!前の髪型より絶対こっちのほうが良いと思います!ま、俺のタイプってだけの話なんですけどね(笑)
  • 成人男性②
  • ぼ、僕の趣味ですか?あんまりないけど、し、強いて言うなら音楽ですかね。特にパンクが好きで。え、意外ですか?すみません、確かに昔から漫画とかアニメが好きそうだとは言われます。でも、そっちは全然知らなくて……はい、すみません。
  • おじいさん
  • はい、もしもし。え?ちょっと声が遠くて聞こえませんが……。孫?孫と言えばたかしか?何、会社でミスってお金が必要になっただと?いくら必要なんじゃ。……ろ、600万!?何やっとんじゃバカタレが!わしには無理じゃ!自分でなんとかせぇ!

    ナレーション

  • ドキュメンタリー番組
  • 田中さんの人生が180度変わったのは、1月10日、ちょうど20年前の今日でした。いつもより早く起きた田中さんが何気なく職場まで歩いて行こうとすると、見慣れないカフェがあったのです。そこでアルバイトをしていたのが、後の妻になる綾さんでした。
  • バラエティ番組
  • (番宣)今夜の「あなたの疑問、解決します!」は、超大物俳優が登場!動物園に潜入したり、学校の先生に変身したり、さらには自動車工場の極秘情報もゲット!?大好評のあの企画もスタートしますよ!今夜8時、お楽しみに!

    セリフ練習のポイントは?

    セリフ練習のポイントは?

    セリフ練習をするときは、まずは短いフレーズをいろいろな感情パターンで表現した後に、長いセリフ練習をするのがおすすめです。

    ここでは、セリフ練習をするときのポイントについて解説します。

    短いセリフ練習のポイント

    セリフ練習をするときは、まずは短いセリフに感情を込める練習から始めると良いでしょう。一つのセリフに対して、複数の感情やシーンを想定し、何パターンも繰り返し練習するのがおすすめです。

    以下のような短いセリフで練習してみましょう。

    • ありがとう
    • そんなことない
    • どうして?
    • さようなら
    • 大変!(大変だわ!大変だ!大変ね、など語尾を変化させながら)

    長いセリフ練習のポイント

    長いセリフを練習するときは、好きな漫画やドラマのセリフを真似することから始めると良いでしょう。

    まずはお手本通りに抑揚や感情を付け、慣れてきたら自分なりにアレンジして練習をします。

    また、Webで検索すれば性別や年齢に応じたセリフのサンプルも見つけられます。セリフ練習に迷ったら、既存の作品やサンプルを参考にしてみましょう。

    ラジオドラマ・CMの表現を参考にするのもおすすめです。表情が見えないため、声から感情やシーンをイメージし、自分ならどういう演技をするか考えることもスキルアップにつながるでしょう。

    セリフ練習で演技力をアップするコツ

    セリフ練習で演技力をアップするコツ

    セリフ練習で、より効果的に演技力を高めるポイントを紹介します。

    キャラクター・セリフに込められた感情の理解

    まずは、キャラクターの性格や個性を理解することが重要です。

    例えば、普段は明るいキャラクターが悲しくて涙を流すシーンでは、普段のテンションを高めに表現しておくことで、泣いたときのインパクトも大きくなります。

    また、セリフに込められている感情を読み取ることも、表現するには欠かせないポイントです。

    「ありがとう」の一言でも、喜んでいるのか迷いがあるのか、皮肉を込めているのか、ストーリーやキャラクターの性格も含めて、感情を高い解像度で読み取るスキルが求められます。

    抑揚・語尾の変化

    感情を分かりやすく伝えるには、言葉の強弱や話すスピードを工夫すると良いでしょう。

    怒っているときは早くて強い口調、悲しいときはゆっくりと間を取りながら弱い口調で話すなど、緩急を付けることが大切です。

    また、語尾を上げ下げしたり伸ばしたりすることでも、性格や感情を表現できます。

    知的で冷静なキャラクターは語尾を下げ気味に、明るく自由奔放なキャラクターは語尾を上げ気味にするなど、キャラクターによって変化させるのもポイントです。

    表情・動きを付ける

    声だけで演技するのではなく、表情や動きを付けて全身で表現すると、より伝わりやすくなります。

    驚くときは少しのけぞったり、悲しいときはうつむき加減になったり、ジェスチャーを付けるとセリフにリアリティが生まれます。

    また、笑顔のときは口角が動いて声のトーンが上がるなど、表情も付けるとさらに自然な演技で表現しやすくなるでしょう。

    手鏡や全身鏡を取り入れて、セリフに表情・ジェスチャーを付ける練習をするのもおすすめです。

    プロによるレッスンでさらにスキルアップ!

    プロによるレッスンでさらにスキルアップ!

    声優として本格的に活動していくなら、日々の自主練習だけでなくプロによるレッスンを受けると、より効果的にスキルアップできるでしょう。

    レッスンを受けることで、自分の実力を客観的に捉えられます。

    また、得意・不得意な分野を明らかにしたうえで、どのようにスキルを伸ばしていけば良いのか、プロのアドバイスをもらえることも大きなメリットです。

    特に未経験から声優を目指す方は、第一線で活躍しているプロに基礎から教えてもらいながら、現場で求められる実践的なスキルを修得できるでしょう。

    プロデビューを目指すならテアトルアカデミーがおすすめ!

    未経験から声優を目指すなら、テアトルアカデミーの声優コースがおすすめです。

    テアトルアカデミーには、人気作品に多数出演している声優が多く所属しています。自社でアニメ制作もしており、豪華声優陣と共演できるチャンスがあるかもしれません。

    レッスンはすべてオンラインで受講できるため、自宅でレッスンを受けながらプロデビューを目指せることが特徴です。

    これまでに人気声優を何人も手がけてきた講師や、第一線で活躍するプロの声優からレッスンを受けられるため、基礎を固めながら実践的なスキルも身に付きます。

    オーディションは参加費無料のため、興味がある方は気軽にエントリーしてみるのもおすすめです。

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    セリフ集を活用してプロの声優を目指そう!

    声優になるには、日々のセリフ練習が不可欠です。まずは発声や滑舌の基礎練習から始めて、さまざまなパターンのセリフ練習を行いましょう。

    セリフ練習の効果を高めるなら、プロから直接学べるテアトルアカデミーの声優コースがおすすめです。パソコンさえあれば本格レッスンが受けられるため、受講後にすぐ自主練習に取り組めるのも魅力です。

    プロの声優を目指すなら、まずはオーディションを受けることから始めてみてはいかがでしょうか。

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