歌をうまく歌いたい、表現力を高めたいという方は、ボイトレ（ボイストレーニング）をするのがおすすめです。ボイトレはレッスンに通ってプロに教えてもらうほか、自宅で行う方法もあります。
この記事では、ボイトレの効果や自宅でボイトレする方法、準備や注意点などを詳しく解説します。
ボイトレ（ボイストレーニング）にはどんな効果がある？
ボイトレ（ボイストレーニング）は初心者からプロまで、歌や発声のスキルを高めるために行うトレーニングです。ボイトレをすることで、具体的には以下のような効果が期待できます。
- 音域が広がる
- 滑舌が良くなる
- 歌唱力が高まる
- 表現力が高まる
ボイトレでは、横隔膜や肺活量を鍛え、喉や舌をコントロールするスキルをさまざまな方法で習得していきます。
低音から高音までスムーズに出せるようになったり、抑揚を付けて感情を表現できるようになったりするため、声優や歌手、女優・俳優を目指す方にとって、ボイトレは欠かせません。
もちろん「歌がうまくなりたい」「人前で歌うのが苦手なので上達したい」という方にも、ボイトレは大きな効果があるでしょう。
自宅でボイトレ（ボイストレーニング）をする前の準備
ボイトレ（ボイストレーニング）は、特別な機器や道具を必要としないため、自宅でも簡単に行えます。まずは自宅でボイトレをする前の準備について紹介します。
ストレッチをする
ボイトレは全身の筋肉を使うため、まずはストレッチをして身体をほぐします。身体が硬い状態だと呼吸が浅く思い通りに声を出せないため、特に肩や首、口まわりなどを中心にストレッチし、全身をリラックスさせましょう。
姿勢を整える
歌や発声の練習をするときには、正しい姿勢を保つことが重要です。姿勢を整えることで、余分な力が抜けて喉の筋肉を動かしやすくなります。
肩幅に足を開いて床に対し背中が垂直になるイメージで立ち、顎を引いて前を向くことを意識しましょう。
腹式呼吸を練習する
腹式呼吸は、横隔膜を動かす呼吸法です。胸式呼吸に比べて喉への負担が少なく、安定した声で歌えるため、ボイトレでは腹式呼吸を意識しましょう。
腹式呼吸は、息を吸いながらお腹を膨らませ、吐きながらへこませます。鼻からゆっくりと息を吸い込み、口から息を吐き切ることが大切です。これを5～10分ほど繰り返しましょう。
自宅でできるボイトレ（ボイストレーニング）のやり方を紹介
準備ができたら、ボイトレ（ボイストレーニング）を始めていきましょう。
ここからは、自宅でできるボイトレの方法をいくつか紹介します。
リップロール
リップロールは、閉じた唇に息をあててプルプルと震わせるトレーニングです。リップロールは横隔膜や呼吸筋を鍛える効果があるほか、正しい音程を取れるようにもなります。
リップロールの方法は以下の通りです。
- 唇を閉じる
- 鼻から息を吸い、唇を震わせるように息を吐き出す
- 吐き出す空気を少しずつ強くし、低音や高音を混ぜ歌うように音を出す
吐き出す息の量を一定にしながら、なるべく長く続けることがポイントです。唇を震わせるのが難しいときには「ぷ」を発音するように息を吐き出すとうまくできるでしょう。
ロングブレス
ロングブレスは一定量の息をできるだけ長く吐き続けるトレーニングです。歌うときには大きな声を出そうと意識してしまいがちですが、ロングブレスをすることで腹筋をコントロールできるようになり、安定した声量で歌うことができます。
ロングブレスの方法は以下の通りです。
- 姿勢を整え、腹式呼吸でゆっくりと息を吸い込む
- 歯と歯の隙間から一定量の息で「スー」と吐く
- 息を吸って長く吐くことを繰り返す
最初は30秒ほど吐き続けることを目標にし、慣れてきたら徐々に時間を伸ばしていきましょう。
タピオカハイトーン
タピオカハイトーンは、タピオカジュース用の太いストローをペットボトルに差し込んで歌うトレーニングです。喉に余計な力をかけず、安定した呼吸で高音を出せる効果が期待できます。
タピオカハイトーンの方法は以下の通りです。
- ペットボトル（350mlまたは500ml）とタピオカストロー（口径10mm以上）を用意する
- ペットボトルに7割ほどの水を注ぎ、ストローを水面から2cmほどの位置まで入れる
- ストローをくわえたまま歌う
タピオカハイトーンは、地声と裏声をミックスさせたようなミックスボイスのコツをつかむことにも効果的です。
ハミング
ハミングは、口を閉じたまま歌うトレーニングです。歌詞は追わず「ん〜」で歌うことで、喉への負担を減らし、共鳴の感覚を捉えやすくなります。
ハミングの方法は以下の通りです。
- リラックスした状態で口を閉じる
- 鼻からゆっくりと息を吸い、できるだけ長く「んー」と発声する
発声しているときに鼻腔と頬の間に指を置き、振動を感じれば「共鳴」できているということです。
早口言葉
早口言葉は舌と唇を素早く動かすことで、滑舌を良くすることに効果があるトレーニングです。
- 生麦生米生卵
- 赤巻き紙青巻き紙黄巻き紙
- 東京特許許可局
早口言葉には上記のものをはじめ、さまざまなものがあります。特に自分が苦手な早口言葉は何度も繰り返し、克服できるようにしましょう。
自宅でボイトレ（ボイストレーニング）する際の注意点
ボイトレ（ボイストレーニング）は自宅でも簡単に行えますが、いくつか注意すべきポイントがあります。
防音対策や自分の喉や身体への配慮が必要なほか、基礎をしっかり身に付けたい方はプロに頼るのも上達する方法の一つです。
防音対策をする
マンションや住宅街の場合、家でボイストレーニングをすると近隣への迷惑となってしまう可能性があります。生活音が周囲に伝わりやすい環境であれば、防音シートや防音性のあるカーテン、吸音材などを使用し、防音対策をしましょう。
自宅でボイトレするときは、ロングブレスや早口言葉など静かにできるものを行う、深夜や早朝を避けるなど、隣人への配慮が必要です。
長時間練習しない
ボイトレは、長時間練習しないことも大切です。早く上達したいからと長時間ボイトレすると、喉を傷めたり集中力が切れたりして、ボイトレの効果を最大限に得られません。
自宅でボイトレするときは、こまめに休憩を入れ、1日1時間程度を目安に行うのが良いでしょう。
体調が悪いときには無理をせず、喉を守るために思い切って休むことも大切です。
プロに頼るのも方法の一つ
ボイトレは、動画などを見ながら独学で行えます。しかし、正しいやり方やコツがつかめてないまま練習を重ねると、喉を傷めたり誤った癖が付いて修正が難しくなったりすることもあるでしょう。
基礎をしっかり身に付けて着実に上達することを目指すなら、まずはプロのレッスンを受けることも一つの方法です。ボイトレ教室や歌手の養成所、芸能事務所などに入り、専門知識を持つトレーナーに教わったうえで、自宅で練習するのがおすすめです。
レッスンに通うのが難しい場合は、オンラインレッスンを実施しているところもあるため、検討すると良いでしょう。
歌がうまくなりたいならテアトルアカデミー
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テアトルアカデミーの「ON-LABOコース」について、詳しくは以下の記事も参考にしてください。
自宅でボイトレ（ボイストレーニング）するならまずはプロに教わろう！
ボイトレ（ボイストレーニング）は音域を広げる、歌唱力・表現力を高める、滑舌が良くなるなど、さまざまな効果があります。自宅で簡単に取り入れられるボイトレ方法もあるため、歌が上達したい方は取り入れてみると良いでしょう。
ただし、独学でボイトレをすると誤った癖が付くこともあるため、まずはプロに教わって基礎を身に付けるのがおすすめです。
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