DTMは、パソコンやスマートフォンを使って音楽を作る方法の一つで、近年では初心者でも手軽に始められるため、新たな趣味として始める方もいます。
この記事では、DTMとは何か、その魅力や必要な機材、始め方などを初心者向けに分かりやすく解説します。
自宅で音楽制作に挑戦してみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
DTMとは?
DTMとは「Desk Top Music(デスクトップミュージック)」の略で、パソコンやスマートフォンを使って音楽を作る方法です。
具体的には、楽器の音を打ち込んだり、歌や演奏を録音したり、エフェクトを加えて音の質感を調整したりと、音楽制作の全体的な作業をデジタル上で行うことができます。
かつては専門的な知識や高価な機材が必要でしたが、現在では手頃な価格のソフトや機材が登場し、初心者でも気軽に始められるようになりました。
パソコンと最低限の機材さえあれば、自宅でもプロさながらの音楽制作が可能です。趣味として楽しむことはもちろん、音楽スキルを伸ばす手段としても注目されています。
初心者がDTMを始める前に準備しておきたいこと
DTMを始めるにはただ機材をそろえるだけでなく、基礎知識を身に付け、目的に応じた準備が大切です。
まずは音楽理論やDAW、機材について理解を深めておきましょう。
音楽理論の基礎を学ぶ
DTMをスムーズに進めるために、コード進行やスケール、リズム構造などの音楽理論の基本を押さえておくことが大切です。
音楽理論と聞くと難しく感じるかもしれませんが、最近は初心者向けの動画やアプリ、書籍も豊富にあり、ゲーム感覚で学べる教材も登場しています。
音楽理論の基礎を学んでおくと、音作りの幅が格段に広がり、ほかの曲の分析やコピーも効率的に行うことが可能です。
最初は簡単な楽譜を読むことから始め、徐々に知識を深めていきましょう。
DAW・機材のスペックを知る
DAW(Digital Audio Workstation)はDTMの中心となるソフトウェアで、作曲・録音・編集・ミックスなどすべての作業を担います。
代表的なDAWには「Cubase」「Logic Pro」「Studio One」「Ableton Live」などがあり、それぞれ操作性や機能が異なるため、自分の目的やパソコン環境に合ったものを選びましょう。
また、DAWは処理が重いため、使用するパソコンのCPU性能やメモリ容量、ストレージの空きなどのスペックをチェックしておくことも重要です。
DTMを始めるのに必要なもの
DTMを始めるには、最低限の機材とソフトウェアをそろえる必要があります。
ここからは、初心者が押さえておきたい基本的なものを紹介します。
パソコン・スマホ
DTMではパソコンやスマートフォンが中心となるため、まずは音楽制作に対応できるデバイスを用意しましょう。
一般的にはパソコンが推奨され、OSはWindows・Macのどちらでも問題ありません。
DTMでは処理が重くなることがあるため、CPU性能やメモリ容量、ストレージの余裕があるものが理想です。
最近はスマートフォンやタブレット向けのアプリも充実していますが、機能が限定される場合があるため、じっくりと制作に取り組むならパソコンの使用がおすすめです。
DAW(Digital Audio Workstation)
DAWは、DTMの中核を担う音楽制作ソフトです。作曲や編曲、録音、編集、ミキシングなど、音楽制作に関わる作業の多くを行うことができます。
有名なものには先ほども紹介したように「Cubase」「Logic Pro」「Studio One」「Ableton Live」などがありますが、初心者は無料版や体験版があるものから使い始めるのがおすすめです。
DAWを選ぶ際には、自分の制作スタイルや使用機器との相性、OSとの互換性を確認することが大切です。特にスマートフォンやタブレットを使う場合、アプリ版の機能制限にも注意しましょう。
スピーカー・ヘッドホン
音の確認や調整に欠かせないのが、スピーカーとヘッドホンです。
一般的な家電製品用ではなく、音楽制作向けにチューニングされた「モニタースピーカー」や「モニターヘッドホン」が理想です。
これらは音を正確に再現してくれるため、ミックスやエフェクト処理の際に音のバランスを判断しやすくなります。
自宅での音出しが難しい場合は、高品質なヘッドホンを使うことで周囲に配慮しつつ、細かな音を確認することが可能です。
スピーカーとヘッドホンは音の出方や聞こえ方が異なるため、本格的にDTMに取り組みたい場合は、両方そろえると良いでしょう。
オーディオインターフェイス
オーディオインターフェイスは、マイクや楽器をパソコンとつなぐための機材です。
音の入出力を高音質で行えるようにする役割があり、特にマイクやギターなどの外部音源を使って録音を行う場合は持っていたほうが良いでしょう。
オーディオインターフェイスの価格や機能はさまざまですが、初心者の場合は入出力のチャンネルが2〜4つあるモデルが使いやすくおすすめです。
マイク
歌やアコースティック楽器の録音には、専用のマイクが必要です。
一般的に使用されるのは「コンデンサーマイク」と「ダイナミックマイク」の2種類で、コンデンサーマイクは繊細な音を捉えるのに適しており、ボーカル録音に向いています。
一方、ダイナミックマイクは耐久性に優れ、大きな音の録音やライブなどでも使用できる扱いやすいさが特徴です。録音したい音源や環境に応じて選びましょう。
MIDIキーボード
MIDIキーボードは「MIDI」と呼ばれる演奏情報を作曲ソフトに入力するためのツールです。
鍵盤を使って音符を入力したり、ソフトウェア音源を演奏したりできます。マウスやパソコンのキーボードだけでも作業は可能ですが、MIDIキーボードを使うことで、直感的な操作と作業スピードの向上が期待できます。
MIDIキーボードは絶対に必要な機材ではありませんが、より快適に制作を進めたい方にはおすすめのアイテムです。
【初心者向け】DTMの始め方
DTM初心者は急に一から作曲するのではなく、まずは既存の参考曲をコピーすることから始めるのが効果的です。
ここでは、制作手順を段階的に紹介します。
①参考曲を探す
DTMを始めたばかりの場合、自分の好きなジャンルやアーティストの曲を真似する「コピー」から始める方法がおすすめです。
いきなりオリジナル曲を作るのは難易度が高いため、既存の曲を再現することで、音作りの流れやアレンジのコツを学べます。
参考曲は、自分の好きな曲や流行の曲などで構いません。
②コードを確認する
参考曲が決まったら、次に行うのはその曲のコード進行を確認する作業です。
コードとは、複数の音を同時に鳴らす和音のことで、曲の土台となります。耳コピが難しい場合は、Web上にあるコード譜やTAB譜を活用するのも良い方法です。
コード進行を把握することで、曲の構成や雰囲気をつかみやすくなり、自分の作曲にも応用が利くようになります。作曲には音楽理論が必要と言われますが、初心者のうちは詳しくなくても問題ありません。
③メロディーを作る
コード進行が分かったら、それに合わせてメロディーを作ってみましょう。
まずは参考曲のメロディーを耳コピしてみると、音の運び方やリズムの取り方などが学べます。
最初のうちはコードに含まれる音でメロディーを作り、慣れてきたら自分なりのアレンジをして打ち込んでいくと、作曲の楽しさを実感できます。
DAWではピアノロールを使って視覚的にわかりやすく音を配置できるため、楽譜が読めなくても安心です。
④ベース・ドラムを入れる
メロディーが完成したら、次はベースとドラムを加えてリズムを整えていきます。
ベースはコード進行に沿って低音を支える役割があり、ドラムはリズムの土台となり楽曲のテンポや印象を左右する重要なパートです。
最初はシンプルな4つ打ちや8ビートなど、基本的なパターンから始めると良いでしょう。
⑤音のバランスを整える
すべてのパートが入力できたら、最後に音量や定位(パン)を調整して、全体のバランスを整えます。この作業を「ミックス」と呼び、楽曲の完成度を大きく左右する重要なステップです。
ボーカルが埋もれていないか、ドラムのキックがしっかり聴こえるかなどを意識しながら、パートごとの音量を調整しましょう。
また、どのような環境で聞いても同じクオリティになるように音圧・音質の調整を行う「マスタリング」も必要な作業です。
DTMを始めるならテアトルアカデミーがおすすめ
これからDTMを始めたいと考えている方は、テアトルアカデミーの「ON-LABO」がおすすめです。
音楽の基礎から実践的なスキルまで体系的に学べるカリキュラムが特徴で、中学生〜30歳までを対象とした「ON-LABO」と、31歳以上の「ON-LABO NEXT」があります。
DTMや音楽理論、作詞・作曲のスキルを身に付けるだけでなく、呼吸法やボーカルトレーニングといった基礎も丁寧に指導されるため、初心者でも自信を持ってステップアップできるでしょう。
ON-LABOはプロレベルを目指す方にも、趣味で始めたい方にもぴったりです。
テアトルアカデミーはこんな方におすすめ!
- 実力派の役者が所属する芸能事務所に入りたい
- 大手メディアへの出演実績が豊富な芸能事務所に入りたい
- 芸能活動に向けた本格的なレッスンを受けたい
DTMは初心者でも始められる!まずは基礎から学ぼう
DTMは特別な知識や経験がなくても、必要な器材やソフトをそろえれば、誰でも始められる音楽制作の手段です。
まずは参考曲をコピーしながら基礎的な知識を身に付け、DTMへの理解を深めていきましょう。
DTMを本格的に始めたい方、基礎からしっかりと学びたい方は、テアトルアカデミーの「ON-LABO」がおすすめです。
音楽理論からDTM技術まで、実践的な学びで着実にスキルアップを目指せます。
テアトルアカデミーはこんな方におすすめ!
- 実力派の役者が所属する芸能事務所に入りたい
- 大手メディアへの出演実績が豊富な芸能事務所に入りたい
- 芸能活動に向けた本格的なレッスンを受けたい