新生児の育て方は?準備や知っておきたいポイントについて紹介

新生児の育て方は?準備や知っておきたいポイントについて紹介 育児

初めての出産のときには、赤ちゃんをどのように育てていけば良いのか不安がいっぱいかもしれません。特に新生児は免疫力や身体能力も未熟なため、慎重にお世話する必要があります。

この記事では、新生児の特徴や育てるための準備、新生児の育て方のポイントを紹介します。

新生児の特徴

新生児の特徴

新生児とは、生後28日未満の赤ちゃんのことです。
新生児の身長、体重は個人差がありますが、身長50cm、体重は約3,000gが平均と言われています。

生後数日の間に体重が減少することがあるものの、新生児に見られる「生理的体重減少」という一時的な現象のため、すぐに回復するでしょう。

新生児は1日の大半を寝て過ごしますが、さまざまな刺激によって身体が無意識に反応する「原始反射」が見られます。

原始反射の出現は3〜4ヶ月が基本で、その後は自分から何かをしようと動くようになるでしょう。

また新生児の視力は一般的に0.01〜0.02ほど、焦点距離は30cmほどで、目の前の物が動いているのが分かる程度です。

聴力は生まれたときから機能しており、生後1週間ほどで保護者の声を聞き分けられると言われています。

新生児を育てるための準備

新生児を育てるための準備

新生児を育てるには、前もって準備が必要です。
次に、家の中の準備と家族の心の準備で必要なことを紹介します。

家の中の準備

まずは、新生児の赤ちゃんが過ごしやすい環境を整えることが大切です。

新生児は体温調節がうまくできないため、春・夏は20〜28℃もしくは外気温より4〜5℃程度低く設定し、秋・冬は20~25℃、湿度は50~60%をキープすると良いでしょう。
ただし、エアコンの風が直接当たらないように注意が必要です。

また、赤ちゃんが寝るスペースでは、赤ちゃんの周囲や高い位置に何も置かないようにしましょう。

リビングや寝室など、保護者がいるスペースに赤ちゃんのベッドを設置し、いつでも赤ちゃんの様子を見られる環境にするのがおすすめです。

家族の心の準備

赤ちゃんが生まれると、赤ちゃんを中心とした生活になります。昼夜関係なく1〜2時間ごとに起きる、寝るを繰り返すため、生活が不規則になることは避けられません。

疲労がたまったり睡眠不足になったりする可能性もあるため、夫婦で協力しながら乗り越えることが大切です。

新生児の育て方のポイント

新生児の育て方のポイント

新生児を育てるには、オムツ替えや授乳、沐浴などさまざまなお世話が必要です。

次に、それぞれのお世話のポイントについて紹介します。

オムツ替え

新生児は1日に15〜20回排泄すると言われています。オムツ替えは、以下の手順で行いましょう。

  1. 赤ちゃんを仰向けに寝かせる
  2. お尻の下に新しいオムツをしっかりと広げて敷く
  3. 汚れたオムツを外し、赤ちゃんのお尻を拭く
  4. 汚れたオムツを抜き取る
  5. 位置を確認して新しいオムツを付ける

新生児用オムツはさまざまなメーカー・種類があるため、赤ちゃんの肌や装着したときの様子を見ながら選ぶのがおすすめです。

授乳

新生児は胃が小さいため、こまめな授乳が必要です。

授乳間隔は2〜3時間ごとが多いと言われますが、赤ちゃんが欲しいタイミングで飲める分だけあげることが推奨されています。

母乳の場合、以下のあげ方を参考にしてください。

  1. 赤ちゃんを抱っこし、お腹同士を密着させる
  2. 片方の手に赤ちゃんの頭、首を乗せ、もう一方の手は軽く添える
  3. 赤ちゃんの頭の高さと乳首の高さをそろえるように調整する
  4. 乳輪が見えなくなるまで口に含ませる
  5. 左右の母乳の量が同じ程度になるよう、なるべく均等に吸わせる
  6. 指を赤ちゃんの口の端にそっと入れ、乳頭から口を離す
  7. 赤ちゃんの頭が肩から出るくらいに抱き上げ、身体を前傾にする
  8. 背中を下上にさするか、トントンと軽く叩いてゲップさせる

沐浴

新生児は新陳代謝が活発なため、1日1回を目安に沐浴して清潔な状態を保ちましょう。
なるべく同じ時間帯に行うことで生活リズムをつくりやすくなります。

赤ちゃんが疲れないよう、全工程を10分程度で済ませることを意識しましょう。

<準備するもの>

  • ベビーバス
  • 沐浴ガーゼ
  • 湯度計
  • 敷物
  • ガーゼ
  • ベビーソープ
  • タオル(身体を拭く用)

<沐浴の手順>

  1. ベビーバスのお湯の温度を確認する(目安:寒い時期は40℃、暖かい時期は39℃)
  2. 赤ちゃんの肩から下を沐浴ガーゼで覆い、足からゆっくりお湯に入れる
  3. 顔を洗い、次に身体の下の方へ向かって洗っていく
    ※首、脇の下、腕、手のひらは汚れがたまりやすいので指先で丁寧に洗う
  4. 赤ちゃんを下向きにして背中側を洗う
  5. もう一度仰向けにし、最後にお股の部分を洗う
  6. 胸からお腹にかけてお湯をかけ、タオルで拭く

赤ちゃんが大泣きしているときは、洗う工程を省略し、お湯につかるだけでも良いでしょう。沐浴の後はしっかり保湿ケアをすることも重要です。

身体のお手入れ

沐浴の後や乾燥しているときには、身体のお手入れも欠かせません。特に沐浴の後は皮膚が柔らかくなっているため、お手入れしやすいです。

  • 髪の毛:髪の毛の流れに沿ってベビー用ブラシで優しくとかす
  • 耳:顔を横に向け、頭から肩にかけて優しく押さえ、耳の穴とその周辺の水分を優しく拭き取る
  • 目:目やにが出ているときは、目頭から目尻へかけてガーゼで拭う。眼病予防のため一度使ったガーゼは新しいものに変える
  • 鼻:鼻水などで鼻が汚れているときは、綿棒で取り除く。綿棒は先端近くを持ち、手早く行う
  • おへそ:着替えや沐浴のときにおへそを観察する。いつもと変化がなければタオルやガーゼで水分を拭い、じくじくとした浸出液が出ているときは病院に相談する

スキンケア

新生児は肌が弱いため、沐浴の後はスキンケアする必要があります。
顔やお腹、お尻、頭皮、頭皮、脇の下など全身行いましょう。赤ちゃんのスキンケアでは、以下のポイントを意識するのがおすすめです。

  • 朝や沐浴後など、1日2回を目安に保湿剤を塗る
  • 保湿剤は、ローションタイプなら1円玉くらい、クリームタイプなら大人の第一関節に伸ばしたくらいが目安
  • 赤ちゃんの身体に点々と置いた状態から優しく塗り広げる

お昼寝

新生児は1日の大半を寝て過ごします。1回のお昼寝で20分〜3時間と、眠る時間はまちまちですが、昼と夜の区別がつくまではたくさん寝かせてあげましょう。

新生児のうちは、昼間は生活音があり明るいリビングで寝かせるのがおすすめです。
夜に4〜5時間とまとめて睡眠をとれるようになってきたら、お昼寝も寝室を暗くして眠らせるのが良いでしょう。

着替え

新生児は骨格や関節が未発達なため、着替えのときは首や手首、足首も優しく支えることが大切です。

着替えは寝かせた状態で、赤ちゃんの身体に負担がかからないようケガに注意して進めましょう。

袖に腕や足を通すときには保護者が袖口から手を入れて、迎え袖で着替えさせることがポイントです。赤ちゃんの着替えは、汗をかいたり汚れたりしたら、都度交換するようにしましょう。

抱っこなどのスキンシップ

新生児にとって、保護者とのスキンシップはとても大切です。
新生児は泣くことでしか自分の意志を伝えられませんが、視覚や聴覚、嗅覚、触覚、味覚などの感覚や感受性は芽生え始めています。

そのため、保護者が赤ちゃんに話しかけたり触れたりすることで、赤ちゃんの感覚を刺激し、発達を促すことにつながるでしょう。

赤ちゃんは保護者に抱っこされたり優しい声で話しかけてもらえると安心します。

赤ちゃんとスキンシップを取るときには、声をかける、肌に触れることを意識しながら音楽や音の出るおもちゃなどを活用するのもおすすめです。

新生児とのスキンシップや遊び方については、以下の記事を参考にしてください。

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    新生児の育て方のポイントを知って、赤ちゃんを迎えよう

    新生児は脳や身体の能力が未発達なため、日々のケアやお世話を慎重に行う必要があります。

    赤ちゃんのお世話をするには、家の中の準備や家族の心の準備が必要です。日々のお世話には沐浴やお昼寝、着替え、スキンケアなどいくつもあるため、ポイントとコツを押さえておきましょう。

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