声優になるためにオーディションを受けようと思っているものの、自己PRの書き方に悩む方も多いのではないでしょうか。自己PRは書類審査やオーディションで必要な項目となり、自分の印象を左右する重要なポイントです。
この記事では、声優になるための自己PRの書き方や例文、チェックされるポイントなどについて紹介します。
声優の自己PRは何をチェックされる?
自己PRは、自分の魅力を効果的にアピールするために重要です。競争率が高い声優業界では、自己PRの内容にもこだわったほうが良いでしょう。
実際に、声優のオーディションの自己PRで採用担当者や審査員がチェックするポイントは、主に以下の3つです。
スキル
声優になるには高いスキルが求められます。発声や滑舌、声質、イントネーション、抑揚などのポイントをチェックされるでしょう。
また、作品のキャスティングのオーディションであれば役柄に合った話し方ができるかや、演技力や表情も重点的に見られます。
人柄
声優として幅広いジャンルの作品に出演するには、人柄の良さも重要です。一つの作品を作るために、多くの人が関わっているためです。
円滑なコミュニケーションが取れるか、マナーや態度は悪くないか、他者を尊重できるかなどをチェックされるでしょう。
制作は立場の違う人々が協力しなければなりません。「この人と一緒に仕事をしたい」と思ってもらえるような振る舞いを意識することが大切です。
将来性
自己PRは、声優として将来性を感じるかということもチェックポイントとなります。
声優としてさらに成長ができそうか、多忙になっても乗り切れそうか、辛いことや困難があっても乗り越えられる精神力があるか、など声優を長く続けていける素質があるかも判断されます。
自己PRではやる気と熱意をしっかり伝え、前向きな気持ちで取り組める姿勢をアピールすると良いでしょう。
効果的な自己PRの書き方
自己PRでは、自分の良いところや個性を分かりやすく簡潔に伝えることが重要です。
ここでは、効果的な自己PRを書くうえで押さえておきたいポイントを紹介します。
結論から述べる
自己PRは、結論から書くと相手に分かりやすく伝えられます。自分のアピールポイントを結論として最初に持ってくることで、採用担当者・審査員の興味を引ける可能性が高まるでしょう。
前置きが長すぎると伝えたいことが分からず、自分の話に興味を持ってもらえなかったり、印象が悪くなったりしてしまうかもしれません。
「私の特技は◯◯です。」「私は◯◯の演技が得意です。」など、自分のアピールポイントを最初に伝えた後に根拠を述べるようにしましょう。
経験や実績を伝える
自分の熱意を伝えるために、これまでの経験や実績を書くことも効果的です。
目標を成し遂げるためにどのような取り組みをしたのか、困難をどう乗り越えたのか、実際の経験を伝えることで、説得力も増すでしょう。
また、そうした経験をしたことで得られたことや学べたことを数字を使って客観的に実績を表したりするのがおすすめです。
個性を表現して差別化を図る
声優業界はライバルが多いため、自分の個性を表現して差別化を図ることが大切です。
「声が良いとよく言われる」などの無難な自己PRでは採用担当者・審査員の記憶に残らないため、キャッチフレーズを用いて自分の特技や個性の伝え方、表現の仕方を工夫すると良いでしょう。
例えば、「声が良い」という自己PRを「一度聴いたら忘れられない声」などに言い換えることで、採用担当者・審査員の興味を引き付けることができます。
ただし、奇抜なことを書けば良いわけではありません。自分が伝えたいことを、オリジナリティを出しながら、効果的に伝えられるようなアイデアを用意しておくことが大切です。
短所も伝える
自己PRでは自分の良い面だけを見せたくなりますが、それだけではかえって押し付けがましくなってしまいます。
長所のなかに短所を織り交ぜながら自分自身のことを伝えるようにしましょう。
ただし、卑屈になったり卑下した発言になったりしないように注意が必要です。ネガティブな印象が残らないよう、短所の補えるだけの長所があること、短所も裏を返せば長所にもなることなどポジティブな話で終わるようにしましょう。
自分を採用するメリットを伝える
自分を採用することで、採用担当者にとってどのようなメリットがあるかをイメージさせることも大切です。例えば、自分の強みや個性が声優の仕事にどうつながるかを具体的に想像できる内容にすると良いでしょう。
「前向きな気持ちで取り組める」「これからスキルを伸ばしたい」「やる気はある」という内容は、熱意は伝わりますが具体性には欠けます。
「子どもから老人まで幅のある演技ができる」「将来的にはナレーションや舞台にも挑戦したい」など、声優プロダクションや採用担当者にとってメリットになる内容を分かりやすく伝えるようにしましょう。
NGな自己PRは?
次に、声優のオーディションでNGな自己PRの方法について紹介します。
自己PRで歌やダンスを披露
自己PRで歌やダンスが得意なことを伝えるために、披露するのは避けたほうが良いでしょう。
人よりも大きく突出した特技やスキルがあれば別ですが、「人よりうまい」程度であれば、同じように歌やダンスを披露するライバルが多いため印象に残りにくくなってしまいます。
自己PRで披露するなら、ほかの人とは被らないことをするのがおすすめです。
ただ、ほかに自己PRができるものがない場合は、ダンスや歌にアレンジを加えるなど、周りとは一味違うアピール方法を考えましょう。
自己紹介・志望動機を話す
一人ひとりに与えられる自己PRの時間は限られています。
そのため誤って自己紹介や志望動機を話してしまうと、せっかくの時間をロスしてしまい、満足のいく自己PRができなくなってしまいます。
自己PRは自分の魅力や特技をアピールするための時間です。少しでも審査員に良い印象を与えられるよう、効果的に使いましょう。
書類を見れば分かることを話す
書類に記入した内容と同じことをアピールするのも避けるべきです。自己アピールで再度書類の内容に触れるなら、補足や関連エピソード、書ききれなかったことにしましょう。
また、自分をアピールしたいばかりに声優と関係のないことを話すのもNGです。
声優の自己PR例文3選
ここからは、声優の自己PRで意識すべきことやオーディションでのNGポイントを踏まえ、具体的に自己PRの例文を紹介します。
自己PRの文章に困ったらぜひ参考にしてください。
歌唱力をアピール
3年前に出場した地域のカラオケ大会では優勝し、地元のテレビ局にも取り上げられました。人前で歌うことにもっと慣れるために、路上ライブやSNSで歌の配信、YouTubeで動画をアップしています。
配信を始めてから3ヶ月でフォロワーが2万人を超え、YouTubeももうすぐ8万人に届きそうです。アップテンポではつらつとした曲が得意なので、アイドル声優を目指したいです。
声をアピール
朗読やドキュメンタリー番組のナレーション、クールなキャラクター、洋画の女性の演技が向いていると思います。最近は少年の声も出せるように練習しています。
将来的には高音域の声も出せるように練習し、1人で幅広いキャラクターを演じ分けられる声優になりたいです。ここで、自信のあるナレーションをいくつか実演します。
セルフプロデューススキルをアピール
セルフプロデュース力を高めようと、SNSでインフルエンサーを目指そうと思い、InstagramやTikTok、YouTubeなどのSNSを始めました。それぞれのSNSの特性やユーザーの傾向を踏まえて発信していくことで、開始2年で総フォロワー数が10万人を超えました。
画像や動画、ライブ配信など発信する手段はそれぞれ異なりますが、内容はすべて声優やナレーションに関するものです。最近では声の仕事をお願いされたりファンの人が応援してくれたりするので、これからもますます頑張っていこうと思います。
勝ち抜ける自己PRを書くならテアトルアカデミー
声優を目指すには、必要なスキルを身に付けるだけでなく、自己PRもしっかり書けるようにならなければなりません。
自分の力だけでは勝ち抜ける自己PRを書ける自信がない、どのように書けば良いか分からないという方は、テアトルアカデミーの声優コースに入所するのがおすすめです。
テアトルアカデミーは大手芸能事務所で、俳優・女優・歌手・声優など幅広い分野のタレントが所属しています。
声優の育成に特化した「声優コース」では、第一線で活躍するプロの声優から実践的で専門的なレッスンを受けられることが特徴です。
また、ゼミに所属して作品を制作できるほか、これまでに何人もの声優を輩出してきた熟練のプロ講師陣のサポートも受けられるため、自己PRにつながるスキルを磨いたり、自信になる経験を積んだりできるでしょう。
オーディションやレッスンはすべてオンラインで完結するため、家にいながらスキルアップできます。
魅力的な自己PRで声優になろう!
声優の書類審査やオーディションでは、自己PRが大きなカギとなります。自己PRではスキルや人柄、将来性がチェックされるため、ポイントを押さえて書くことが大切です。
また、自己PRでもNGなことがいくつかあるため、事前にチェックして準備を進めましょう。
自己PRを書くのが不安、どのように書けば良いか分からないという方は、テアトルアカデミーの声優コースがおすすめです。プロによるレッスンやサポートを受けられ、自己PRにつながるスキル・経験を積めるでしょう。
参加費無料のオーディションは随時開催されているため、気になる方はエントリーしてみてはいかがでしょうか。