女優や俳優、モデルなどのオーディションでは、特技の披露を求められることがあります。
審査員や採用担当者の印象に残る特技を披露できれば、合格にグッと近付くことができるでしょう。
この記事では、オーディションで披露する特技の選び方や具体例、特技がないときの対処法について解説します。
オーディションで特技の披露を求められる理由
オーディションは、競技大会のように技能の優劣を競う場ではありません。
では、オーディションの面接で「特技を披露してほしい」と言われるのはなぜなのでしょうか。
まずは、審査員や採用担当者が特技披露で何を見ているのか、審査のポイントについて説明します。
人柄やキャラを見たい
オーディションの特技披露で、審査員や採用担当者が最も見たいと考えているのが、その人の人柄やキャラクターです。
特に、芸能事務所の入所オーディションでは、容姿だけでは判断できない人間性や魅力を引き出すために、特技披露を求めるケースが多くあります。
どんな特技を披露するかにも、その人の個性が表れるものです。技能が優れているかどうかは、それほど重要でない場合もあります。
度胸や果敢さがあるか
芸能界で長く活躍し続けるには、さまざまな仕事に積極的に挑戦する果敢さや度胸が必要です。
オーディションで特技を披露させるのは、人前でも物怖じせず表現できるか、熱量があるかを確かめる目的もあります。
面接当日にいきなり特技を披露するとなると、緊張していつも通りの表現ができないこともあるでしょう。
オーディションに合格するには、面接での特技披露を想定して、あらかじめ練習しておくのがおすすめです。
技能を習得した背景を知りたい
面接では、特技の披露に加えて、「なぜその技能を習得しようと思ったのか」「習得するためにどんな努力をしたのか」「今後、芸能界でどう活かしたいのか」などを質問されることもあります。
これは、芸能人としての適性や努力の資質を見るためのものです。
女優や俳優、モデルとして活躍するには、演技や歌、ダンスなどのレッスンを受け、スキルを身に付ける必要があります。
諦めずに努力した人だけが、芸能界で活躍し続けることができるので、審査員や採用担当者はその資質があるかどうかを見極めようとしているのです。
オーディションで披露する特技の選び方・具体例
オーディションの面接で、実際にどんな特技を披露すれば良いのか迷っている方もいるでしょう。
続いては、オーディションで披露する特技の選び方、合格しやすい特技について、具体例を挙げながら紹介します。
志望するジャンルに適したもの
オーディションで披露する特技は、志望するジャンルに適したものが望ましいです。
例えば、女優・俳優志望の場合、演技や歌、ダンスに関連した特技を披露できるとベストです。
演技を披露する場合は、「怒りながら笑う」「モノマネをしながら演じる」など、ユーモアのある演出をすると、審査員や採用担当者の印象に残りやすくなります。
特技として歌やダンスを披露する人はとても多いので、「〇〇を演じながらダンスをする」「三味線を弾きながら民謡を歌う」など、ほかの人と被らない個性的な演出をするのがポイントです。
自分が好きなこと・得意なこと
志望するジャンルに適した特技がない場合は、自分が好きなことや得意なことを披露しても問題ありません。
披露する内容はどんなものでも良いですが、始めようと思った背景や努力したエピソードなどを伝えられると良いでしょう。
例えば、小さな頃から続けているバレエや空手などの習い事があれば、特技としてアピールしやすいのではないでしょうか。
オーディションの面接では、恥ずかしがらずに堂々と、自信を持って披露してください。
意外性があると印象に残りやすい
いろいろな特技を持っているという場合は、意外性のあるもの、ほかの人と被りにくいものを優先して選びましょう。
例えば、三味線や琴、尺八などの楽器演奏、ドイツ語やフランス語など英語以外の言語は、特技として披露する人が少ないため、審査員や採用担当者の印象に残りやすいです。
また、見た目とギャップがある特技を披露するのもおすすめです。
体格ががっちりした男性の趣味がお菓子作りだと、意外性があって興味をひかれるでしょう。
嘘や偽の特技を披露するのはNG
いくら印象に残る特技披露がしたいからといって、嘘をつくのはNGです。応募書類に嘘の特技を書いたとしても、面接で披露することになれば、すぐにバレてしまいます。
必ずしも人と違った特技を持つ必要はないため、ありのままの自分らしさを表現することを意識しましょう。
オーディションで披露できる特技がないときはどうする?
披露できる特技がないからといって、オーディションへの応募を諦める必要はありません。
オーディションの特技披露は人柄や度胸を見るためのものであって、技能そのもので判断されることは少ないからです。
ここからは、オーディションで披露できる特技がない方に向けて、対策方法をいくつか紹介します。
自分の長所を考える
オーディションの特技披露は、自分の長所をアピールする場だと考えてください。必ずしも入賞経験や資格などの実績が必要なわけではありません。
例えば、歌は苦手だけど自分の声には自信があるという場合は、朗読を披露してみてはいかがでしょうか。
女優・俳優志望の場合は、朗読を通じて演技の素質をアピールすることにもつながります。
努力したことを伝える
オーディションで披露できる特技が思いつかないときは、これまでの人生で努力してきたことは何かを考えてみましょう。
外国語やテスト勉強、絵や漫画など、何でもOKです。「英検1級を取った」とか、「県の絵画コンクールで入賞した」などの実績があればなお良いですが、必須ではありません。
ただし、ただ好きというだけでなく、「上達するために努力した」という背景があるとアピールしやすいです。
今から始めても遅くはない
オーディションで披露できる特技がないなら、これから始めてみてはいかがでしょうか。
どんなことでも、今から始めて遅すぎるということはありません。
芸能界デビューを目指すなら、歌やダンス、手品やモノマネなど、人前で披露できる特技を身に付けるのがおすすめです。
オーディションの場でも、始めたばかりであることを正直に伝えたうえ披露すれば、チャレンジ精神をアピールすることにつながるでしょう。
特技がないことを引け目に感じず、前向きに挑戦する気持ちが大切です。
変わった特技がなくてもオーディションには合格できる!
今回は、オーディションで披露したい特技について紹介しました。
特技は、ダンスや歌、演技、言語など披露しやすいものだと、審査員や採用担当者の印象に残りやすく、芸能事務所の入所オーディションやドラマや映画の配役オーディションにも役立つでしょう。
しかし、変わった特技がないという場合も、芸能界の夢を諦める必要はありません。
オーディションの特技披露では、自分らしさや魅力をアピールすることが重要なのです。
大手芸能事務所のテアトルアカデミーでは、所属タレントに対してオーディションで披露する特技についてアドバイスをするなど、サポート体制が整っています。
また、芸能界と深い関わりがあるため、女優・俳優・モデルなど幅広いジャンルの仕事を紹介してもらえるので、オーディションを受ける機会も増やせるでしょう。
エントリー方法は、Webと郵送の2つに対応しています。
テアトルアカデミーの入所オーディションでありのままの魅力をアピールして、芸能界への第一歩を踏み出しましょう。