2020/06/18

東京校より:オンラインレッスン

はじめまして。

4月から入社しました 東京校ユース・シニア担当のNです。

 

今回は、オンラインレッスンについて。

 

レッスンを拝見させていただきながら、どうすればオンラインレッスンを利用して、より良い学びを得ることができるかということについて考える日々を送っています。
このような事態にあわせた新しい試み。『新しいレッスン』の形に戸惑われている方もいらっしゃると思います。

相手に声や意思がうまく伝わらない状況は、レッスンだけにかかわらずとても不安ですよね。

 

とはいえ、オンラインという環境は2つの「受け取る」ことを改めて意識しなおすことができるレッスンになるのではないかと考えています。

 

 

1つ目は「相手を受け取る」です。

 

お芝居をしているとどうしても、「発する」ということにばかり意識が向いてしまうこともあるのではないでしょうか。
普通の環境でお芝居をしていると、当たり前のように相手からセリフが返ってきます。

そうすると、相手の言葉・相手の状態をしっかりと意識せず、自分が話すこと・動くことばかりに夢中になってしまう。
このように、なんとなく「発する」ことばかりに意識が向いてしまうことは、お芝居に集中していけばしていくほど起こることなのかもしれません。

 

とはいえ、お芝居をするうえで最も大切なことは、「受け取る」ということではないでしょうか。
相手が何を言っているかしっかりと聞く、相手がどんな動きや状態をしているかしっかりと見る、といった「受け取る」をしっかりせずに、

自分ばかり「発する」ことに重きを置いてしまうと、ちぐはぐな状況になってしまい相手との関係を築くことはできないのかもしれません。

 

だからこそオンラインでは、

相手の声が聞こえにくいからこそ、相手の状態が見えにくいからこそ、しっかりと「受け取る」ことが重要になってくるのではないかと思います。
画面の中の少ない情報の中で、どれだけ相手の情報を「受け取る」ことができるかに挑戦してみると、対面でのレッスンになったとき「相手を受けとる」ことをより強く意識できるのではないでしょうか。

 

 

2つ目は、「自分を受け取る」です。

 

前述したように、「相手を受け取る」ことで、初めて自分が発することができ、関係性を築くことができると考えています。
そのうえで相手を受け取ったあと、意識するべきは自分なのではないでしょうか。
相手から受けた言葉を通して、自分がどう受け取り、どのような音・状態で言葉を発したかという「自分を受け取る」行為です。(ややこしくなってきました)

 

自分の音を聞き、状態を知ったうえで演技をしなければ、それは表現とはいえなのではないでしょうか。

そうなると相手も困ってしまいます。「自分を受け取る」ことは、自分だけではなく相手にとっても重要なことなのかもしれません。

 

だからこそ、オンラインレッスンのなかで画面に映る自分自身を見て、

自分の声をしっかり聞く、自分の癖を意識してみるなど「自分を受け取る」ことをしていただくことも、重要なことではないかと思いました。

 

この2つが、私がオンラインレッスンを拝見する中で考えた「受け取る」ことです。
途中とてもややこしいことを書いてしまいましたが、普段やっていることができなくなる演技ってなんて難しいのだろうと思いました。

だからこそ、面白いのかもしれませんが…

 

対面で皆様にお会いできることを楽しみにしております。
お身体に気をつけてお過ごしください。